ChatGPTに負けないWebライターになる方法とは?

ChatGPTに負けないWebライターになる方法とは?

ChatGPTの登場からはや半年。
ニュースでは人間の仕事を奪う脅威として語られており、特にWebライターを仕事にされている方は、その存在を身近に感じているのではないでしょうか。
今後Webライターとして活躍するためには、ChatGPTに代表されるようなAI技術を仕事に賢く取り入れることが大切です。ChatGPTへの理解は、これからのWebライター活動を考えるうえで、大いに参考になります。

今回はChatGPTに負けないWebライターになるための方法を解説します。

ChatGPTとはなにか?

ChatGPTは、AIを用いて自然言語を解釈し、応答と返答を人に代わりおこなう高性能チャットボットです。2022年11月に、AIの研究機関であるOpenAIから発表されました。
GPTは「Generative Pre-trained Transformer」の略称で、OpenAIが開発した文章生成モデルを指します。

高性能もさることながら、たった2ヵ月でユーザー数が1億人に到達したのは、驚くべきことです。

ChatGPTができること

Webライターの業務領域でChatGPTができることは、大きく次の2つです。

短時間での文書作成作業

ChatGPTは広く浅い情報を短時間で調査し、文書を大量に作成できます。
作成の際によくありがちな、Webライターの私見が入りにくい中立性の高い文章作成が可能です。

3,000文字程度の記事であれば、指示事項が適切であれば数十分で作成が完了します。 

記事校正・編集作業

執筆した記事の校正や編集作業は、想像以上に骨の折れる仕事です。

ChatGPTが不自然な文章表現や誤字脱字などを即座に発見し、修正してくれますが、全面的に信頼するのではなく、一次チェックとしての活用が良いでしょう。

ChatGPTができないこと

ChatGPTができないことは、大きく次の2つです。

人の心理や感情を理解した文章を書く

ChatGPTは、人の心や感情に訴えかける文章作成が苦手です。
人の気持ちや内面を推し量った文章を書けるのは、人だけです。 

情報の正確性を担保した高品質な記事を書く

2021年9月までの情報を元に返答しているため、最新情報は反映されておらず、情報の信憑性に欠ける面があります。

ChatGPTの台頭がWebライターに及ぼす影響とは?

ChatGPTの台頭は、次の2点でWebライターに影響を及ぼします。 

単純な情報整理記事を書く仕事は大幅に減る

実際にChatGPTを触り、間違いなく言えることは、Wikipediaのような情報整理記事の作成はChatGPTをはじめとするAIツールに置き換わります。

誰にでもできる仕事はWebライターに限らずAIに置きかわり、人はよりクリエイティブな仕事へシフトしていくでしょう。

「Webライターで簡単に稼ぐ」考えの人は淘汰される

Webライターは副業でも人気のある職業で、資格不要で未経験でもその日からWebライターになれます。ただし、そこに大きな落とし穴があります。

「ChatGPTを使えばAIが記事を書いてくれるから楽に稼げる!」と考える人もいるでしょう。
しかし、ChatGPTを用いた記事作成は、適切な指示と作成された記事の情報の真偽を見抜く知識があってはじめて成立します。むしろChatGPTを使いこなすほうが難しいと言えるでしょう。

今後、Webライターとして生き残るために必要なことは?

今後Webライターとして生き残るためには、次の4つを押さえることが大切です。

専門性や過去の経験を最大限に活かした記事を作る

今までの仕事で経験したこと、自分の関心の深い領域で専門性を高めることができれば、ChatGPTに負けることはありません。ChatGPTで執筆できない分野を持つのが、Webライターの価値の見せどころです。

信頼性の高い一次情報を自ら取りにいく

インターネット上の情報収集力や整理力ではChatGPTにかないません。

取材などを通じ、情報発信元のリアルな情報を自分の行動でつかみにいけるかどうかが、差別化要因(強み)になります。

人の感情を揺さぶる文章を書けるようにする

ChatGPTは最大公約数的で、広く浅い無難なテキストコンテンツの作成が得意です。

例えば、人の心理を深く捉えた文章を書く、セールスライティングの習得もこれからのWebライターに求められるでしょう。

自分の価値を高める「相棒」としてChatGPTを取り入れる

ChatGPTを使いこなすためには、日々の研鑽が求められます。ChatGPTが生成した記事に含まれる情報の真偽を、批判的な視点で確認し、正しい情報に修正できる力が必要です。

この力を日々研鑽することで、自身の価値を高められます。
単にChatGPTを「使う」「使いこなす」ではなく、共に研鑽できる「相棒」として向き合う姿勢が大切です。

むやみにChatGPTを恐れず、自分の頭で共存方法を考えることが大切!

ChatGPTの台頭で、多くの人が「ChatGPTが人間の仕事を奪う」と勘違いしています。
そうではなく、「ChatGPTを上手に扱える人間が、そうではない人の仕事を奪う」のです。
常に考え続けることこそが、Webライターとして生き残ることにつながるのではないでしょうか。

ChatGPTを知ることで、自分が活躍できる道やヒントを見つけてみてください。

 

著者プロフィール

著者アイコン
木村憲介
過去の多職種経験を活かし、幅広く活動中。
器用貧乏と言われても気にしない。
だって、それが後悔のない意思決定をしてきた結果だから。
「仕事の中身より、誰と仕事するかが一番大事」が信条。
そのほうが人生は絶対楽しくなるから。
自己紹介&ポートフォリオ:https://note.com/kk_writing/n/n9aab8026cfe5

 

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