
CAREER
ライターは見た!“あなたに会えて良かった”と感じる編集者さんの共通点7つ
編集者さんは、ライターとともに原稿をつくりあげていく頼れる存在!さてあなたは、これまでどんな編集者さんに会いましたか?
私もさまざまな編集者さんにお会いしたのですが、その中に“あなたに会えて良かった”と心底感じた方がいらっしゃったのです。またそうした編集者さんには、ある共通点が……。
駆け出しの頃の私が見た“あなたに会えて良かった”と感じた編集者さんの共通点について、原稿そのものへの姿勢とコミュニケーション、2つの観点から7つお伝えします。
原稿への指摘2つ
まず、編集者さんからきた原稿への指摘で、私が良かったと感じた2つの共通点をご紹介します。
1.「何をどうしたら良いのか」改善点を明確に示したフィードバック
- 「~の部分に、AやBといった要素を追記することでより読み手も楽しめますね!」
- 「ここは~~~となっているけど、こうしたほうがもっと素敵になりますよ」
ただ「ダメ」というのではなく、どうすればよいか改善点を明確に示したフィードバックをくださったのです。
実は過去、ある編集者さんから「面白くない」というフィードバックをいただいたことがあります。しかしこれでは非常に曖昧。そこで「どのような方向にするか」確認とすり合わせを兼ねてコミュニケーションを取ろうとしたのです。すると「それを考えるのがあなたでしょう?」という答えが。そして修正すると今度は、「何でこんなことも分からないんだ!」という言葉が返ってきたのです。非常に困ってしまいました。
しかし別の編集者さんは、フィードバックの際、「どこに何をどのように」「それなら~といった方向にしましょうか」など、改善点や方向性を明確に示してくださったのです。それにより原稿のブラッシュアップはスムーズに。さらに「こうすると良いのか」といった気付きを得ることもできたのです。
2.よくない癖・間違いやすい部分の傾向を伝えてくれる
- 「表記揺れが多い傾向にありますよ!」
ミスは本来あってはいけないもの。しかし、自分では気付きにくい良くない癖が存在することもあります。
過去、表記を統一すべき原稿にもかかわらず表記揺れが多いということがありました。しかしその際、前述した言葉を編集者さんからいただき……。そこで自分の良くない癖に気付くことができたのです。
コミュニケーションに関する5つ
次に、編集者さんとのコミュニケーションで良かったと感じた5つの点をご紹介します。
1.感謝&良いところを見つける
- 「この表現、とてもいいですね!」
人間、ダメ出しを受けてばかりでは落ち込み、モチベーションも下がっていくもの。しかし、“あなたに会えて良かった”と思った編集者さんは、必ずモチベーションが上がるようなことをしてくださいました。それは「感謝」と「良いところを見つける」の2つ。
「感謝」は、相手の行動を受け止めると同時に、相手に対して「あなたのことを受け止めましたよ」と伝えるもの。そして「良いところを見つける」は、相手へ前向きになるヒントを示すもの。この2つにより私はモチベーションがアップし、未来に対して前向きに物事を考えられるようになったのです。
つまり編集者さんたちは、「私を受け止めつつ、私が前向きになれるよう手助けしてくださった」のですね。
2.励ましのパワー
- 「あなたなら大丈夫ですよ!」
落ち込んだとき、励ましていただいたことがありました。
「自己を育て、コントロールしながらやっていく」そう思っていても、落ち込んだり弱ってしまったりなどで動けなくなることも。そんなとき、励ましていただいたことが大きな力になったのです。
3.安心感を増やしてくださった「先回り」
- 「今後、~になるかもしれないです」
- 「~という点、大丈夫ですか?何かあったら遠慮なく言ってくださいね」
方法や方向が変わるかもしれないといった今後の予測、分かる範囲でのスケジュールなど、情報をできるだけ先に伝えてくれました。また、決定事項についてもいち早く教えてくれたのです。
私はこうした先回りによって安心感が得られました。オフィスでともに過ごすならまだしも、リモートワークの場合、互いの状況は見えませんよね。編集者さんはその不安を解消し、安心して進められるように努めてくださったのです。
4.「共に原稿をつくる仲間」という目線
- 「同じ目線に立ってくれる」
気さくだったり丁寧だったり人によって表現は異なりましたが、「共に原稿をつくる仲間やパートナー」という目線で接してくださったのです。
そのときまで、「リモートワークゆえ一体感は生まれにくいだろう」と思っていました。過去、「仲間やパートナー」といった目線とはほど遠い方も存在したため、余計だったのです。しかし、その考えは良い意味で覆されました。
5.テキストだけなのに伝わってくる「温かい」雰囲気
- 「分からなければ気軽に聞いてくださいね!」
言葉だけでなく、実際に不明点を尋ねた際も丁寧に教えてくださいました。また、テキストのコミュニケーションにもかかわらず、その温かい雰囲気はいつもこちらに伝わってきたのです。この方は、根気強くさまざまなことを教えてくださった方で、今でも感謝しています。
素敵な編集者さんから学べることを取り込み、アウトプットして好循環に!
これらが“あなたに会えて良かった”と感じた編集者さんの共通点です。どの編集者さんにも本当に感謝しています。
そして、当時はライターだけだった私も、今は編集者を兼ねるように。もちろんその際、これら素敵な点を忘れないように努めています。それは「私も素敵な編集者になっていこう、ライターさんに『自分が嫌だ』と感じたことはしない、『素敵と感じた』対応をしていこう」と思っているからです。
特に、コミュニケーションでお話しした5つは、その重要さを日々痛感しています。これはライターだけでなくさまざまな部分で応用できる事柄でもあり、自分も相手も幸せになれる素敵な方法だからです。
最後に。この話を書く機会をいただけたことに大変感謝しています。こうした内容を伝えることで誰かの役に立つ、つまり素敵な循環になるきっかけになるかもしれないのですから! これを読んでいる皆さん、素敵な編集者さんたちから学べることを取り込み、アウトプットして、好循環を生み出していきませんか?
著者プロフィール

- 楽趣みくす(らくしゅ みくす)
- 受付嬢や占い師などを経てフリーランスのライター・編集に。メインはライフハック(潜在意識、心理、メンタル、コミュニケーション)やビジネス(HR系、チームマネジメント経験アリ)だが、ゲーム(ゲームライター経験アリ)やスピリチュアルもいける。自然や動物、ゲーム音楽などが好き。モットーは「私もあなたも幸せに」。
Twitter:@lakshmixpd ブログ:https://lakshmix.xyz
