米国企業の求人情報から読み解く「欲しがられる」コンテンツライターの3条件

最近多くの企業が、自社のメディアを活用してマーケティングやブランディングを行なう「ブランドジャーナリズム」に注目しています。その結果、オウンドメディアで執筆ができるコンテンツライターの需要が右肩上がりに増えてきていることを、「いま、ライターが『ブランドジャーナリズム』に注目すべき理由とは?」でご紹介しました。

では、実際に企業が求めているのは、どのようなスキルをもったコンテンツライターなのでしょうか?
今回はアメリカ企業の求人情報から、企業がどういう人物像を探しているかまとめます。

(※編集部注:参照した求人内容は2016年10月7日時点での情報になります)

1.  業界の知識

U.S. Bankでは、コーポレートバンキング部門におけるセールス向上のために企業向けのB2B向けコンテンツを書くことができるコンテンツライターを募集しています

必須条件としては、4年から7年ほどのライティング経験があること。そして、書くだけではなく文章校正ができることもあげられています。それに加え、インフォグラフィック、冊子、広告、ビデオなどさまざまな種類のコンテンツ作成経験があることや、SEO戦略やブランディングに合わせたメッセージングができるというマーケティング知識も求められています。

さらに、募集要項には「ファイナンス業界での経験があると良い」という記載も。U.S. Bankは銀行ですのでファイナンス経験が求められていますが、ほかの業界でも同様にその業界の経験者が好まれる傾向はあります。

つまり、ライター経験が少ないとしても、業界知識があるということが強みになることがあるのです。すると、ライター経験のある他の候補者よりも優位になる可能性もあるでしょう。

2.  話を引き出す能力

コンサル会社大手のBooz Allen Hamiltonが募集しているB2B向けコンテンツライターは、オウンドメディアへの記事だけではなく、SNSのコンテンツも書ける人材です。

求められている条件は、B2G(政府向け)やB2B向け執筆経験が2年程度、そしてU.S. Bankと同じように書くだけではなく自分でトピックをリサーチし校正もできることが必須です。そのうえ、コンサル経験者や、ビジネス、デジタル、メディア、マーケティングの資格所持者は選考のうえで優遇されるとも書かれています。

また、ターゲット顧客が話を聞いてみたいと思うであろう人物を選定し、インタビュー取材をして記事を書く能力も求められています。インタビュー記事といっても、通常のコンテンツ同様にSEOキーワードに富んだマーケティング視点の記事にする必要があります。すると、インタビュー中に話してもらいたいキーワードが出てくるような質問を考えたり、会話中でキーワードへと導いたりというコミュニケーションスキルも重要になります。

なかには、執筆は得意でも「しゃべるのは苦手……」という方もいるかもしれません。しかし、練習をすれば文章力に磨きがかかるように、話すことも練習を重ねることで上達します。いつインタビュー記事を求められても良いように、日頃から「他人から話を引き出す」ことを心がけてみてはいかがでしょうか?

3.  自主性

コンテンツマーケティングをビジネスとして行うHubSpotでは、オウンドメディアの立ち上げ時に戦略まで考えることのできるコンテンツライターを募集しています

自主的にメディアのターゲット顧客やコンテンツ戦略を考え、それに沿ったコンテンツを書く。そして、KPIをはじめとしたゴール設定をし、オウンドメディアの成功へとつなげる。このようなスキルまで求めているのは、HubSpotがコンテンツマーケティングを支援する企業だということも背景にあるのでしょう。

そして、さまざまな知識を活用して新しいアイデアを次々と発信することで、社内外の人間を巻き込むリーダーシップがとれる人材を探しているようです。

コンテンツライターには、「ターゲット顧客が知りたい、いま旬な話題をリサーチしてコンテンツにまとめる」というスキルが必須です。書く能力はもちろん、自主的にトピックを探して動けるような素質が求められるのです。

今から磨くべきスキルは?

もちろん、企業によって求められている条件は違いますが、共通しているのは「書くだけでなくトピックをリサーチし、校正までできる」というスキルです。そのためには、日頃からデジタルコンテンツを読み、文章力やトレンド情報をつかんでおく習慣をつけることが大切です。

また、働きながらライターを目指している方は、まず自分の業界について詳しく知ることから始めてみてください。日本でもオウンドメディアを利用したブランドジャーナリズムに目をつけている企業が増えてきている今、どんな業界でもライターの募集がかかる可能性はあります。「うちの業界はきっとないな……」と考えることはもったいないです。

そして、週末など時間のあるときにデジタルマーケティング、SEO、SNS、解析ツールなどの講座やオンライントレーニングを受け、マーケティング知識も養ってみてください。

いつどこにチャンスが落ちているかはわかりません。そのチャンスが来たときにつかみ取れるか、つかみ取れないかはあなたの準備次第です。

 

著者プロフィール

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Story by A
ニューヨークを拠点とする異文化ジャーナリスト。メインは旅行や異文化交流、他にもデジタルマーケティング、美容、ライフスタイル、恋愛、子育てなど多岐に渡って執筆中。座右の銘は「今を生きろ」。世界5大陸全てに友達を持つことが自慢。世界各国にいる友達を少しずつ訪ね歩く記録を綴ったブログStorybya.comが近日公開予定。

 

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