WEBライターに必須の情報リテラシーとは?精度を高めて高単価をめざそう

WEBライターに必須の情報リテラシーとは?精度を高めて高単価をめざそう

新聞やテレビなどのメディアよりも情報を発信しやすいインターネットでは、情報リテラシーがあるWEBライターが求められます。

現在、初心者でもWEBライターをめざせるスクールや、メディア側のフォロー体制などが整備されており、WEBライターになるハードルも下がっているでしょう。しかし、情報リテラシー不足のライターも少なくありません。

高単価のWEBライターやデイレクターに選ばれるには、情報の精度を上げた記事を書けるかどうかが重要です。
本記事では、情報リテラシーの概要や、情報の精度を高めるポイント、トラブル事例などを解説します。

WEBライターに情報リテラシーは必須!

情報リテラシーが低いWEBライターもいますが、SEO的にもE-E-A-T(経験-専門性-権威性-信頼性)が求められているほど、情報の精度は重要です。ここでは、情報リテラシーの概要や、WEBライターにとって情報リテラシーが重要な理由を詳しく解説します。

情報リテラシーとは

リテラシー(literacy)とは識学のことで、文字の読み書きができることを意味します。「情報リテラシー」とは、文字ではなく、情報を正しく情報を読み・書き・理解する力を意味します。情報リテラシーで求められる具体的な能力は次のとおりです。

  • 情報を検索・取捨選択する力
  • 情報の真偽を見極める力
  • 情報を正しく理解・分析・評価する力
  • 情報を正しく発信する力

Webライターが信頼性の高いコンテンツを作るには、情報リテラシーを踏まえた正しい情報発信が必要になります。

Webライターにとって情報リテラシーが重要な理由

WEBライターに情報リテラシーが求められる理由として、次の2点は知っておきましょう。

コンテンツの正確性・信頼性を確保するため

間違った情報、フェイクニュースは拡散力が高いと言われています。
実際、マサチューセッツ工科大学助教のソローシュ・ヴォソゥギ氏らはツイッター(現在:X)を分析しており、フェイクニュースの方が正しい情報よりも70%も高くリツイート(共有)されていると発表しています。

参考:国民生活センター『フェイクニュース拡散のしくみと私たちに求められるリテラシー

特に目新しい情報や、怒りの感情が絡む情報、信頼できる人の情報は、フェイクニュースであっても拡散されやすい特徴があります。WEBライターが誤情報を発信した場合、拡散されてユーザーやメディア側(クライアント)に損害を与える可能性があるため、情報の正確性に注意が必要です。

コンテンツの正確性・信頼性を維持できなければ仕事が減るリスクも

WEBライターに仕事を依頼するメディア側は、情報精度が高く信頼できるコンテンツを求めており、Googleが評価するE-E-A-T(経験-専門性-権威性-信頼性)を重視しています。情報リテラシーが低いWEBライターに仕事を依頼すると、コンテンツの正確性・信頼性が低下し、何らかのリスクが生じる恐れがあるでしょう。

そのため、コンテンツの正確性・信頼性が維持できないWEBライターには仕事が減るおそれがあるでしょう。、情報リテラシーが高いWEBライターが重宝されます。

WEBライターとして情報リテラシーを高めるポイント

WEBライターとして情報リテラシーを高め、良質なコンテンツを作成するために、次の3つのポイントに注意しましょう。

エビデンスは公的機関や信頼できるメディアを選ぶ

情報のエビデンス(根拠)は、公的機関や公式サイトなど、信頼性が高いメディアを選びましょう。特に、権威性や専門性がないメディアや個人ブログからの流用は、エビデンスとしてふさわしくありません。

例えば、転職メディアで給料を紹介するのに、競合他社サイトで紹介されている給料よりも、厚生労働省が公開している給料の方が、信頼性が高いでしょう。裏技にはなりますが、調べたいキーワードと『go.jp』を組み合わせて検索すると、公的機関の情報がヒットします。先程の例で、転職サイトに給料を取り上げたい場合は、『給料 go.jp』と検索してみると良いでしょう。

著作権の侵害に触れないようにする

WEBライターとして情報を発信するのに、著作権の侵害には触れないようにしましょう。著作権侵害の基準は、次の3つが挙げられます。

判断基準

概要

著作物

著作物を無断で使用していないか

依拠性

既存の著作物に依拠して複製等がされたか

類似性

既存の著作物と同一、または類似しているか

WEBライターが懸念されるのが、ほかのメディアからコピー&ペーストをしていないかです。コピペした場合も、著作権侵害にあたるため、コピペチェックツールで別コンテンツとの類似度や一致率を確認する必要があります。引用した場合も、引用したと明記しないと盗用と見なされるため、正しく明記することが重要です。

また、AIで作成した文章やイラストも、既存の著作物と類似していたら著作権侵害に触れる恐れがあるため、注意しましょう(文化庁著作権課『令和5年度 著作権セミナー A I と著作権』を参照)。

発信に適した内容か見直す

デジタルタトゥーとも呼ばれているほど、インターネットに一度発信した情報は消せないため、発信内容が適しているか見直す必要があります。不適切な表現や内容であれば、メディア側やユーザーに不利益が生じる可能性があるでしょう。

誤った情報や誤解を招く言い回しなどで信頼性を損なうと、拡散力が高まり、問題に発展するケースがあります。情報リテラシーを高めて、内容を推敲した上で発信しましょう。

低い情報リテラシーが原因となったトラブル事例

情報リテラシーが低いWEBライターが発信した記事で、トラブルに発展した事例を紹介します。

事例

求められた対応

引用元の原文と異なる表現をした

著作権者から謝罪文と訂正を掲載するように指示された

医療記事で根拠がない情報を発信した

医療の専門性に欠けた内容で誤情報もあったため、メディアが閉鎖された(メディア運営者の責任が問われた)

引用元と異なる表現で執筆した場合も、トラブルの原因になります。句読点やひらがな、漢字表記など、著作物に忠実に引用し、引用元を記載するなどの引用ルールを守りましょう。

また、YMYL(Your Money or Your Life)に関わるコンテンツは、読者の経済や生活に影響を与えるため、よりエビデンスに基づいた精度が高い記事が求められます。医療記事で誤情報を発信したメディアは、閉鎖まで至りました。「病気が治る」「安心・安全」のような誇大表現も避けて、適切な表現で発信しましょう。

WEBライターとして情報精度を高めて信頼と仕事を得よう

WEBライターはメディア掲載元や読者に利益を与える役割であるため、高い情報リテラシーが求められます。根拠のある公的機関のエビデンスをもとに執筆して情報精度を高め、誤情報を発信しないようにしましょう。

情報精度が高いコンテンツを納品できるライターは、深みのある情報を発信でき、メディア側の確認作業の負担軽減にも繋がります。執筆作業だけではなく、読者に届くまでの工程を意識した、高い情報リテラシーで価値提供をしていきましょう。

 

著者プロフィール

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友井のあ
元教員⇒会社員⇒WEBライター|不登校児童や転職・キャリアに悩む人のサポートが得意。誰かのためになりたいと、経験談を執筆して日々奮闘しています。海外旅行、国内車中泊の旅、美容、お得情報が大好きなアラサー女です!
運営ブログ:https://noalucky.com/

 

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