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コラムとは? ブログとの違いやコラム記事を書く3つのポイントを紹介
ライターをはじめて間もない頃、ライターの種類の多さに驚きませんでしたか?代表的なものだとコピーライターやSEOライター、コラムライターなどがあります。今回は、コラム制作における3つのポイントを中心に紹介します。
コラムとは? コラムライターとは?
ここでは、コラムについて以下の内容を紹介します。
- コラムの特徴と役割
- コラムとブログの違い
- コラムライターとコラムニストは同義
コラムの特徴と役割
コラムは、新聞や雑誌、Webサイトなどに掲載される文章です。
特定のテーマについて、著者独自の視点や意見を反映する特徴を持つ記事であり、主観的な意見を伝える必要があるため、一定数の知見が必要になります。著者の意見を発信したい方に向いているといえます。
コラムの役割は、著者の意見を伝え、著者のファンになってもらうことです。自身の意見を伝えても、読みたいと思う読者がいなければただの日記と変わりません。そのため、読者に興味を持ってもらうための工夫が必要になります。
コラムとブログの違い
ブログは個人でも気軽に情報発信できるWebサイトです。個人の日記や趣味などの発信にも適しており、コラムと比べてカジュアルな様式です。個人の感想を主観的に執筆しているのが特徴です。
コラムは「明確な根拠」と「著者の意見を述べる」もので論理的な主張を記事にします。「明確な根拠」を基に執筆されている点がブログとは異なり、ブログに比べてフォーマルな様式です。コラムに対して難しそうなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、この記事もコラムにあたります。ほかにも「〇〇のおすすめ5選」や「専門家による問題解決系の記事」など、検索エンジンの検索結果の多くがコラムであり、意外と身近な文章です。
コラムライターとコラムニストは同義
「コラムライター」や「コラムニスト」の言葉がありますが、意味としては同義です。どちらもコラムを執筆する人という意味であり、大きな違いはありません。
コラム記事を書く3つのポイント
ここでは、コラム記事を書く3つのポイントを紹介します。
- 正確な情報を基に書く
- フレームワークを使う
- 意見や経験談を書く
正確な情報を基に書く
コラム記事を書くためには、「正確な情報を基に書く」ことが重要です。信頼性のある情報源を基に正確な情報を読者に伝えることで信頼度が高くなります。では、正確な情報とは何でしょうか?
ここでの正確な情報の代表例は以下のとおりです。
- 省庁が公表しているデータ
政府の省庁や公的機関が公表するデータは、通常、信頼性が非常に高いです。これらのデータは、統計や調査などの形で提供され、一般に公開された情報であり、専門家や研究者によって収集されたものです。たとえば、厚生労働省が公表する健康統計データや労働統計データなどが含まれます。これらのデータは、法律や規制に基づいて収集され、公共の利益のために公表されています。
- 論文や新聞、書籍
学術論文は、専門家によって執筆され、査読プロセスを経て公表されています。信頼できる新聞や出版社の書籍についても、調査や事実確認に基づいた情報を提供していますが、情報源の信頼性を確認するために、その出典や著者の専門性などを慎重に検討する必要があります。
- 一次情報
一次情報とは、情報源から直接得られた情報です。たとえば、専門家や当事者からの直接の声明、インタビュー、または目撃者の報告などが含まれます。これらの情報源は、事実をより直接的に伝える可能性がありますが、その情報源自体の信頼性や信憑性を確認する必要があります。一次情報はその性質上、解釈や主観の影響を受ける可能性があるため、注意が必要です。
フレームワークを使う
記事を書くことに慣れていない方や不安な方は、フレームワークを使いましょう。フレームワークをおすすめする理由は、論理的な文書を書くことに適しているからです。
おすすめのフレームワークは以下のとおりです。
- PREP法
PREP法はPoint(結論)Reason(理由)Example(具体例)Point(結論)の頭文字をとって名付けたものです。最初に結論を伝え、その結論になった理由と具体例を説明し説得力を持たせます。最後にもう一度結論で締めます。ブログでも用いることが多く、初歩的な型です。
- 序破急
序破急は、日本の伝統芸能である能や浄瑠璃などで使われている構成です。コラムでも序破急を、序(導入)破(本題)急(結末)として応用することが可能です。最初は導入として本題に入る前の前提条件や背景を事前に伝えます。次の本題でコラム記事の内容を解説したり、悩みの解決策を提示したりします。そして、最後は読者に伝えたいことをまとめるような流れです。
どちらの型を使うか迷った場合、まずはPREP法を利用しましょう。理由はライターの仕事の条件で「PREP法で記事が書ける人」とあげるクライアントもいるからです。また、PREP法で書けることもアピールポイントになるため、おすすめです。
意見や経験談を書く
ご自身の意見や経験談をわかりやすく具体的に伝えると、唯一無二のコラムになります。もちろん、意見や経験談をただ羅列するだけではいけません。自己満のコラム記事になってしまい、読者を置き去りにしてしまいます。読者を置き去りにすると、読まれない記事になり必要とされる記事にはなりません。
読者がまた読みたい、もっと読みたいと思わせることが重要です。意見や経験談を通じて読者に何を伝え、何を感じてほしいかを意識して書きましょう。そうすることで、必要とされる記事になり筆者のファンも増えます。
最後は前向きな意見で締めくくることで読後感がよいコラムになります。読者にまた読みたいと思ってもらえたら大成功です。
コラムをマスターして読者にファンになってもうおう!
今回は、コラムの特徴やコラム記事を書く3つのポイントを紹介しました。コラムでは根拠に基づく意見を述べたり、経験談を伝えたりする必要があります。読書が読んで良かったと思えるような記事を書くことを意識しましょう。
コラム記事を書くポイントとして、ご自身の一次情報を用いて意見や経験談を伝えます。「PREP法」「序破急」を使って書くだけで、論理的な文章ができあがります。そして、最後は前向きな言葉で締めくくることが重要です。読者がまた読みたくなるような記事をイメージして書きましょう。
「終わり良ければすべてよし」という言葉があります。読後感がよいと、また読みたいという思いにつながりやすくなります。そうなると、待ち遠しいと思ってくれるようなファンが増えてくるはずです。
ファンが増えれば仕事としてコラム記事を書くことが楽しくなっていることでしょう。
ぜひコラムをマスターして、たくさんの記事で読者を楽しませてあげてください。
著者プロフィール
- えーちゃん
- 2022年5月よりWebライターとして活動中。執筆本数は250本以上。「経験は財産」をモットーにWebライターとして活動を始めたところ、SNSマーケティングやメタバースの分野が得意になりました。まだ見ぬ領域にも積極的に挑戦しています!
X:https://twitter.com/writer_echan