読みやすい文章を執筆しよう!重要な5つのポイントを紹介

読みやすい文章を執筆しよう!重要な5つのポイントを紹介

読みやすい文章とは、違和感や引っ掛かりを覚えることなく読み進められる文章です。

記事が読みやすい文章で構成されていれば、読み手は記事を行き戻りする必要がありません。ストレスがないぶん読む速度は加速し、記事半ばでの離脱を招きにくくなります。ライターにとって「読みやすい文章を書けるかどうか」は、非常に重要なスキルの1つです。

「何を伝えたいのか分からない」「記事の内容を把握できない」などと指摘を受けたことのあるライターは、今一度自身の文章の書き方を見直してみてはいかがでしょうか。本記事では、読みやすい文章を書くための5つのポイントと、記事を提出する前にチェックしたい文章の体裁を紹介します。

読みやすい文章を執筆する5つのポイント

読みやすい文章を書くためには、長さや構成・接続詞の使い方に気を付けることが大切です。読みやすい文章のポイントを見ていきましょう。

1.簡潔な文章を心掛ける  

まずは、ムダな修飾語や読点が多過ぎないかを確認してください。分かりやすさを目指すなら、「簡潔さ」は必須です。情報を詰め込み過ぎた文章は、読み手に混乱を与えやすくなります。

「文章が長い」と指摘を受けたことのある人は、書いた文章を声に出して読むと違和感を発見しやすくなるはずです。

2.「一文一意」を意識する

一文一意とは、一つの文章に一つだけ要点を入れることです。

例えば以下の文章は「。」で締めくくるまでに複数の意味が入っています。目を通すだけで「読みにくい」と感じるはずです。

次の日は早起きをしようと朝5時にアラームをかけたが、深く寝ていたためにアラームに全く気付かず、結局朝7時過ぎまで寝てしまい、いつもよりも遅い時間に家を出ることとなってしまった。

一文一意を意識すると、次のような文章となります。

次の日は早起きをしようと、朝5時にアラームをかけた。しかし深く寝ていたため、アラームに全く気付かなかった。結局朝7時過ぎまで寝てしまい、いつもよりも遅い時間に家を出ることとなってしまった。

文章を意味のまとまりで区切ることで、意味が通じやすくなり、見た目もスッキリしました。

3.「こそあど」を多用しない

こそあどとは、これ、それ、あれ、どれなどの指示語です。記事内で多用すると、意味の分かりにくい文章となります。

書き手のセンスが重視される読み物系の記事では、計算の上で指示語を多用するケースもあるかもしれません。しかし文章の基本ができていない状態での多用は、「文章が読みにくくなる」「意味が伝わりにくくなる」といったデメリットが強く出る傾向です。

4. 回りくどい表現は避ける       

分かりやすい文章の語尾は、言い切り型が基本です。

ライターの中には「~でしょう」「~と思われます」ばかりを使って結論をぼかす人がいます。断定を避けたい気持ちは分かりますが、あいまいな結論にストレスを感じる読み手は少なくありません。文章の間延びを避けるためにも、一文をしっかりと言い切ることが必要です。

また読みにくいと言われるライターほど「~することができます」という表現を多用する傾向があります。読み手に冗長な印象を与えないよう、シンプルに「~できます」とまとめてください。

5. 接続詞の必要性を吟味する    

読みやすい文章を目指すなら、「今使っている接続詞は本当に必要か」を吟味することが必須です。

接続詞の役割は、「文と文をスムーズにつなぐ」「前文の意味を後文で補足する」「文章にリズムを付ける」などです。読み手の理解を助ける言葉となりますが、多用すると文章の印象がくどくなります。

「接続詞の要不要を判断できない」という人は、接続詞を全て外して読んでみてください。接続詞がなくても意味が通じるなら、その接続詞は不要です。

提出前にチェック!読みやすい文章の体裁   

見た目を整えるだけで、文章の読みやすさはグッとアップします。記事を提出する前に確認したい、体裁のポイントを見ていきましょう。

1.一文が60文字以内にまとまっている

一文が60文字以内だと、文章は簡潔にまとまっていて読みやすい印象です。「文章が読みにくい」と言われがちな人は、一文につき60文字をオーバーしていないかどうかをチェックしましょう。

ただし記事のペルソナのデバイスを「スマホ」と仮定する場合、一文の長さは40文字前後がおすすめです。

一文60文字だとスマホでは4行程度となり、やや読みにくくなります。40文字なら3行程度にまとまるため、モバイルフレンドリーな記事になるはずです。

2.表記揺れがない  

表記揺れとは、同じ意味の言葉に複数の表記を混在させることです。カタカナと漢字・ひらがなが混在するケース・大文字や小文字が混在するケース・異なる送り仮名表記が混在するケースなどとさまざまあります。

表記揺れが好ましくないのは、読み手に違和感やストレスを与えてしまうためです。記事の内容に集中しにくくなり、読了後の満足感が低下する恐れがあります。

また表記揺れが多い記事は、「適当に書かれている」「作者のスキルが未熟」などの印象を与えかねません。記事そのものの信頼性が低下しやすく、離脱につながります。

読みやすい文章を目指すなら、「たかが表記」と考えてはいけません。一文ずつ、丁寧に文字を追うことが必要です。

3.語尾が連続していない

語尾が連続した文章は、語感が悪く稚拙な印象を与えます。スムーズに読み進めるのが難しく、読み手にとってはストレスです。文章を書くときは、「です・ます調」であれ「だ・である調」であれ、重複を避けましょう。

とはいえ、ボリューミーな記事で語尾の連続を避けるのは容易ではありません。記事の媒体にもよりますが、「語尾は2連続まで許容範囲」とされるケースが一般的です。語尾の連続について特に指定がない場合は、ひとまず3連続を避けることをおすすめします。

なお語尾の連続を避けるときに意識したいのは、文章のリズム感です。「です」「ます」「~でしょう」「~せん」「~ください」をバランスよく組み合わせて使うことで、文章がきれいに流れます。読み手や編集者からも「この人の文章は読みやすい」と言われやすくなるはずです。

ポイントを押さえて読みやすい文章を心がけましょう  

読みやすい文章を書く上で意識したいのは、「簡潔さ」「分かりやすさ」です。冗長な表現は使わず、伝えたいことをシンプルにまとめます。ぜい肉を落としてスッキリさせることで、文章の読みやすさは各段に上がるはずです。

読みやすい文章を書けるライターは、クライアントや編集・読者からの信頼を集めやすくなります。ライターとして幅広いフィールドで活躍したい人は、文章のスリム化に取り組みましょう。

 

著者プロフィール

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カワサキカオリ
九州在住ライター。現在はICT教育分野や企業のDX支援・起業関連のライティングがメインです。「日本がもっとデジタル強国になって、ユニコーン企業がたくさん出てきますように」と願いながら、日々記事を書いています。ライティングに疲れたときの現実逃避方法は、馬とネコの動画を見ることです。

 

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