
TECHNIQUE
脱初心者!初心者のWebライターにおすすめのライティング本5選
文章を書くことは想像以上に難しいと感じたことはありませんか?
Webライターをはじめたばかりの頃、ライティングのスキルを上げるためにたくさんライティング本を読みました。その中から、読んでアウトプットすれば、ライティングスキルがグングン上がるおすすめの本を5冊紹介します。
初心者Webライターを卒業する書き方を学ぶ
「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」
月間4,500万PV数を誇る、音楽やコミック、映画、お笑いなど日本のポップカルチャーの総合ニュースサイト「ナタリー」でコミックと物販サイトの編集長を努めた著者が、ナタリーの新入社員のトレーニングで行っているライティング手法を記したものです。
著者は書く前の準備で文章の質が決まると言っています。ライティングの目標は、読者に「最後まで読んでもらえること」であると述べています。これは読者側としてWebの記事を読んでいる時に、経験しているのではないでしょうか。最初の数行を読んで「つまらない」と途中で判断され、離脱されるのはライターとしては力不足です。
本書では、最後まで読んでもらえる文章を執筆するためのノウハウが詰まった1冊です。「そもそも文章とはどういうものか」といったところから、速く文章の書き方やトレーニング方法が書かれています。
例文を出して一つずつ丁寧に解説されているので、ライティングの本を読みたいけど、何読んだらいいか分からないという人には、まずこの1冊をおすすめします。
書き始める前に記事の質の8割が決まる
「うまく・早く書ける文章術」
ライターとして必要な文章の書き方に関する考え方や文章の書き方を学べる1冊です。文章を書くことだけで頭がいっぱいになってしまいがちな初心者に向けて、ライターが「だれに向けて」書いているのか分からなくなることが多々あります。本書では常に「だれに向けて」「文章のニーズ」を意識させるような構成になっています。
また、経験の浅いライターが困りがちな情報収集のやり方や収集した情報をどのように文章に活かすのかなどについて丁寧に書かれています。文章の出来は情報収集、精査で8割が決まるともいわれているので、集めた情報の効果的な使い方を知りたい人は必読の1冊です。
ライティングのミスをなくしてクライアントの信頼を得よう
「ミスがなくなるすごい文章術」
毎日新聞社の元校閲記者(現用語解説委員)が書いた本。毎日新聞の校閲グループのノウハウがまとめられています。
つい書いてしまう文章が実は正しい表記ではなく、間違えたまま使っている表現方法があります。例えば、「〜たり」は列挙する場合に使いますが、「風が吹いたり雨が降って倒れた看板」は間違えです。これは「風が吹いたり雨が降ったりして倒れた看板」などとするのが適切です。
本書では、このように誤った文例を挙げて、どこが間違っているのか、どこを修正するのが適切なのかを豊富な事例を用いて解説しています。
例えば、「〜たり」は、物事を列挙する場合に必須ですが、「効果・効能を調べたり、広告に用いる目的で行われたりする」という文章を例にして、どこが間違っていてどこを直すべきなのか、丁寧に解説しています。
本書では250例を挙げて一つひとつ解説しているので、より良い文書を書いてクライアントが納得する文章を書き上げる、ライターとしてワンランク上を目指したい人におすすめです。
SEO対策を身に着けてワンランク上のWebライターへ
「沈黙のウェブライティング」
Webライターに要求されるスキルのひとつ「SEO対策」について網羅された本です。
SEOについて学ぶ際にどれか1冊を選ぶなら、間違いなく本著がおすすめです。
「SEOとは何か」から「SEOに適しているライティング手法」などSEOに関する知識がまったくない人でも分かりやすく丁寧に解説した1冊です。総ページ数が600ページもあるのですが、漫画で描かれているのであっという間に読めてしまいます。
そんなに読んでいられないという人でも漫画の章立ての間にある「まとめ」を読むだけでも十分役立ちます。
いまやSEOの知識はWebライターには必須です。SEOの知識があるライターを求めるクライアントは多く、知っていて当たり前という前提で仕事が進められることも珍しくありません。
読者に「クリック」させるタイトルをつける
「キャッチコピーの基本」
文章は読者にクリックしてもらわなければ読まれません。クリックしてもらうためには、読者の心に刺さるタイトルや見出しが必要です。短く、的確な心に刺さる言葉を表現する能力はWebライターに必須です。本書では、キャッチコピーを77の例を用いて、どのように表現すると効果的なのかを解説しています。
本書では最初にキャッチコピーの基本3カ条として次の3点を挙げています。
- 「自分に関係があると思ってもらう」
- 「強い言葉を使う」
- 「なんで?と思ってもらう」
まずこの3点を知ったうえで、キャッチコピーの作り方77のテクニックを解説しています。具体例の単語を入れ替えてもそのまま使えるようなものばかりなので、「刺さる言葉」を書きたいのであれば、ぜひ手にとってください。
まとめ
この5冊でライティングの基礎、情報収集のやり方、SEO対策、読者をひきつける表現力について学べます。とはいえ、5冊もありページ数も多いので、最初から最後まできっちりと読まなくてもかまいません。まず、目次をざっと読んで、その中から気になるところを読んで実践する、それを繰り返してみてください。
少しずつ5冊につまったエキスを取り出してアウトプットしていけば、質の高い記事が書けるでしょう。
著者プロフィール

- 宇佐美雅也
- スマホ・通信系を得意とするフリーライター。その他ビジネス・金融・商品紹介を得意とするライター。Web開発が多少ありコーダーでeラーニングコンテンツの開発経験あり。オーディオに10万近くかけ、趣味でアルトサックスを吹く無類の音楽好き。
