TECHNIQUE
活躍の幅が広がる!ホワイトペーパー作成のコツについて解説します
ライターとして活動していると、記事作成だけでなくホワイトペーパーの作成を依頼されることもあるでしょう。今回はホワイトペーパーの概要をはじめ、作る際のコツについて紹介します。
ホワイトペーパーとは
ホワイトペーパーは、企業が提供するダウンロード資料がメインですが、依頼元によってはWEBパンフレットなども含めてホワイトペーパーと呼んでいるケースもあります。
私が受注している範囲ですが、ホワイトペーパーの依頼形式は主に以下の2つです。
・デザイン案がすでにできており、文字を当てはめる形
・デザイン案ができておらず、デザインラフからライターが担う形
案件によって異なりますが、いずれの場合もパワーポイントで10スライド前後のものが多く見受けられます。参考までに、デザイン案がすでにできており文字を当てはめる形のスライドを下に載せてみます。
ホワイトペーパー作成のコツ
ホワイトペーパーの作成のコツは、以下の4つです。
打ち合わせを怠らない
なんのために作るホワイトペーパーなのか、CTA(コンバージョン)はどうするのかを密に打ち合わせを重ねることが大切です。また、デザイン面についても写真や図解が多い方がいいのか、文字がメインなのかといった要望はエンドクライアントによって異なります。エンドクライアントと直にやりとりができる場合はもちろん、代理店が間に挟まっている場合でも認識のズレが生じないよう確認することが大切です。
ペルソナを明確にする
ホワイトペーパーはSEO記事と違い、限られたスペースに収まるように文字数を調整しなければならず、伝えたい内容を端的に表す必要があります。そのため、ペルソナがぶれていると内容に一貫性が出ず、伝えたいことが伝わらなくなる恐れがあります。また、ペルソナによってデザインも変わってくる点に注意が必要です。たとえば男性の場合はデータ等で根拠を示した方が納得を得やすい一方で、女性の場合には図解メインで親しみのあるデザインが一般的に好まれます。
全体の流れを意識する
たとえば全部で10Pのホワイトペーパーの場合、表紙、目次、CTAで3ページ使われてしまい、中身が7Pになることがほとんどです。そのため、想定よりも文字数が限られていることから、スタートからゴールまでの導線を意識してホワイトペーパーに落とし込むことが大切です。
(デザインラフから担当する場合は)色味と配置を意識する
文字を当てはめるだけのホワイトペーパーならともかく、デザインラフから作成しなければならない場合は全体の色味と配置も意識する必要があります。パワーポイントをある程度使いこなせるようにしておくほか、不安があればデザインなどの書籍を買っておくとよいでしょう。
ホワイトペーパーが受注できると活躍の幅が広がる
今回は、ホワイトペーパーの特徴や作成する際のコツについて紹介しました。ホワイトペーパーでは、依頼元の要望を踏まえたうえで、ペルソナに合わせたデザインなども考慮する必要があります。また、デザインから担当するケースもあるため、パワーポイントの操作はもちろんデザインに関する知識をある程度習得しておかなければなりません。そのため、書籍などを2~3冊購入して、参考にしながら取り組むとよいでしょう。
ホワイトペーパーは基本的に無記名であり、実績として明かすことは難しいものの、現状として対応できるライターが少ないため需要が高いことも事実です。ホワイトペーパーが受注できると活躍の幅が広がり、ほかのライターとの差別化にも繋がります。自身の強みとなることから、機会があれば積極的に挑戦してみることをおすすめします。
著者プロフィール
- 織瀬ゆり
- 元信託銀行員。AFP・ 2級FP技能士をはじめ、複数の金融・不動産資格を所持。それらの知識をもとに、「初心者にもわかりやすい執筆」を心がけている。2児の子育て中でもあり、子育て世帯向けの資産形成、女性向けのライフプラン記事を得意とする。