誤字脱字を見つけ出せ!便利な校正ツール

ライターとして仕事の幅を広げたい。ステップアップを狙いたい……。

そんなときは、「とにかく営業!」「イベントやセミナーに出席する!」

などの意見も聞こえてきそうですが、実はもっとも大切なのは、誤字脱字のない正確な文章を書くことです。

企画力や仕事の早さで才能をアピールしても、たった1つの誤字脱字で、ライターとしての信用が致命的に傷ついてしまう場合も。

しかし、幸運なことに、誤字脱字を減らすためにできる簡単なことはたくさんあります! ここでは、誤字脱字を防ぐための便利なツールや書籍をご紹介しましょう。

Wordの文章校正機能の設定をMAXにする

多くの執筆の場面で使われるMicrosoft Wordですが、その校正機能を十分に活用していないライターの方も少なくないようです。

無料なので、すぐに設定をしましょう!

(参照:Office「スペル チェックと文章校正の方法を選択する」

1. 文法とスタイルの規則

Wordを開き、[ファイル]>[文章校正]>[設定]の順にクリックし、[文法とスタイルの規則]を表示します。

(Macの方は[Word]>[環境設定]>[文章校正]>[詳細設定]の順にクリック)

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[文法とスタイルの規則]のチェックボックスを確認します。[入力ミス]、[同音語誤り]のタブは[多め]に設定しておくことで、チェック機能を高めることができます。[表現の推敲]は、必要と思われるものすべてにチェックを入れておきましょう。また、表記の揺れも見落としたくないポイントです。


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2. スペルチェックと文章校正

[文章校正]機能を使って文章を書くと、誤字脱字や、書式のふぞろいな個所、文法が間違っている個所の下部に青や赤、緑の波線が現れます。波線は正しい文字に書き直せば消えますが、[校閲]の[スペルチェックと文章校正]機能を使えば、ひとつひとつどこが間違っているのか確認しながら修正することができます。

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[校閲]>[スペルチェックと文章校正]で表示します。

(Macの方は[ツール]>[文章校正])

例えばこちらの文章。


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「洗濯したり、ごはんを作るなどして、今日も大忙しだ。」

一見すると読み流してしまいそうな文章ですが、文章校正をみれば、「~たり」の誤用であることが分かります。正しい使い方は、「~たり、~たり」と重ねます。

3. オートコレクト

ライティングの際、アルファベットの企業名や商品名、サイト名などを書くことがあります。特に社名は会社の顔であり、商標でもあるので、絶対に間違えるわけにはいきませんよね。

例えば、社名が「abcd」なのであれば、当然「Abcd」や「ABCD」は間違いとなります。しかし、英文スペルチェック機能の[文の先頭文字を大文字にする]機能が働いていると、「abcd」と正しく入力しても、自動的に「Abcd」に変換されます。

英文で執筆するときには便利な機能ですが、日本語でメインに執筆するライターは外しておいた方が無難でしょう。


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[文章校正]>[オートコレクト]のオプションで、[オートコレクト]を表示します。

(Macの方は[Word]>[環境設定]>[オートコレクト])

[文の先頭文字を大文字にする]のチェックは外しておきましょう。

無料の校正ツールもどんどん利用する

オンラインで無料で利用できる校正ツールも賢く活用しましょう。登録手続きなど不要で、テキストを貼り付けるだけですぐに校正機能が利用できます。

・Enno(http://enno.jp/
日本語文書のエラーをチェックする無料校正ツールです。誤字脱字や誤変換、誤入力、文字化けなどのタイプミスを見つけるのに役立ちます。

・プレスリリース校正ツール(https://www.value-press.com/proofreader/
プレスリリース配信・PR情報サイト「ValuePress!」のメディア向けの校正ツールです。こちらも貼り付けるだけで校正チェックができる優れもの。プレスリリースだけでなく、一般文書にも対応しています。Yahoo! JAPANが校正支援として提供している「テキスト解析API」を利用しており、表記ミスや誤用などがあると、言い換え候補が提示されます。

無料で手軽に利用できるオンラインの校正ツール。とても便利なのですが、違法アクセスやデータの盗難などのリスクもあります。個人情報や機密情報が含まれる文書での利用は避けましょう。

『記者ハンドブック』を常に手元に置いておく

出版業界で働くライターや新聞記者が必ず使用している、共同通信社編著の『記者ハンドブック』。略して「記者ハン」は、Webメディアで活躍するライターや編集者も、必ず持っておくべき一冊です。

記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集

(『記者ハンドブック 新聞用字用語集』 発行:共同通信社 1800円+税)

「記者ハン」には、漢字、送り仮名の使い分け、数字、単位、人名、国名、外来語などの正しい表記や標準的ルールが示されています。書いていて少し自信がないときにすぐに調べられて、非常に頼りになる存在です。

「怒り心頭に達した → 怒り心頭に発した」「上や下への大騒ぎ → 上を下への大騒ぎ」などの間違えやすい用字用語や慣用句。また、まぎらわしい会社名の一覧、主な建造物の高さの一覧、年齢早見表まで、なにかと役に立つ情報が満載です。

印刷して読む!時間をおいてもう一度読む!

書き上げた原稿を目を皿のようにして眺めてみても、なぜか見逃してしまう誤字脱字。

今回ご紹介した文章校正ツールのほかにも、時間を空けてから再チェックする、ほかの人に読んでもらう、プリントアウトして見直してみるなど、誤字脱字を発生させないために、いろいろ工夫できることがあります。

不注意な誤字脱字をなくすことによって、ライターの信用は確実に向上させることができます。また、常に言葉に慎重になるくせがつけば、ツールを使わなくても誤字脱字の少ない文章が書けるようになるはずですよ。

 

著者プロフィール

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内野チエ
ライター。 WEBコンテンツ制作会社を経てフリーに。20歳で第1子を出産後、母・妻・会社員・学生の4役をこなしながら大学を卒業、子どもが好きすぎて保育士と幼稚園教諭の資格を取得など、いろいろ同時進行するのが得意。教育、子育て、ライフスタイル、ビジネス、旅行など、ジャンルを問わず執筆中。

 

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