ライターになるには“タフさ”が必要! プロとしての強靭ボディを磨く2つの方法

ライターと切っても切り離せない関係にある、エディター。タッグを組んで密に仕事をするから、ライター自身よりもライターのことがよくわかっている。そんなエディターの大先輩に聞いてみた。「ライターの適正ってどんなところで量りますか?」と。ライターに向き不向きってあるんだろうか? PENYAを立ち上げるにあたって、ベーシックなことを考えてみたくなったのです。

 

強靭かつ柔らかい。霜降り和牛のごときライターを目指せ!

 

エディターの先輩は、ふぅむ……と5秒ほど思案して「タフさ、かなぁ」と答えてくれました。それも「心のタフさ」であると。思わず膝を打ちましたよ。そう! まさに、ライターとは、タフネスじゃないと続けることのできない職業。

 

文章を書くことを仕事にするって、なかなかヘビーです。鶴の娘が羽をつむいで布を織りあげるように、己の思考、経験、魂そのものを削って文章に籠めていく……。それを世間に発表してもし笑われたら? 頭ごなしに批判されたら? うわっ、もう、穴があったら一目散に逃げこみたいほど恥ずかしい。ジョーに殴られた力石みたいに、燃え尽きちまって立ち上がることができない……。

 

あー、それじゃ、とてもプロのライターを続けていくことはできません。どんなに恥ずかしかろうと、立ち上がる気力がなかろうと、次の締め切りは迫ってくるのです。プロとして仕事を引き受けたからには、個人的な理由で納品を遅らせることがあってはならない。プロのライターに凹んでいる暇などない!

 

では、ライターとしてのメンタルを鍛えるにはどうすればよいだろう? まずは、次のことを心がけてみてください。

 

 

1.エディターの赤入れを己の血や肉とする

担当エディターは、あなたの原稿の最初の読者となります。つまり、世間の目であり声である。「ここは間違っているんじゃないか」「もっとこうしたほうがいいんじゃないか」というエディターの意見は、その原稿が世の中の目に耐えるものかどうかのフィルターとなっているので、素直に耳を傾けましょう。エディターは、何もあなたをディスるために赤入れしているわけじゃないんですよ。バディでありながら、客観的な目を持つ存在。信頼すべき人。そのエディターの赤入れを己の血や肉として、基礎的な強さを身につけましょう。

 

 

2.批判はさておき、賞賛の声に溺れる

エディターの赤入れを反映して原稿を完成させたら、もう胸を張っていい。ひとまずは“製品”としての文章を生みだせたのですから。次に待っているのは、読者ですね。世間とはシビアなものです。褒める人もいれば、痛烈に非難する人もいるでしょう。最終形態としてのタフネスライターは批判すら気にならないものですが、ライターとして歩みはじめたばかりの人は、無理はしないほうがいい。批判はひとまず横っちょに置いておき、好意的な意見や賞賛にたっぷり溺れましょう。

 

「ここがよかった」「あそこがおもしろかった」という声から、自分のライターとしてのチャームポイントを発見するのです。そして、そこを集中的に磨くのです。自分の書いた文章を褒められるって、最高に気分がいいものですよ(笑)。エディターの赤入れが血や肉なら、読者の賛辞は脂肪……かな? 原稿はあなたの魂なのだから、むき出しのままにさせておくのは危険です。適度な霜降りボディとなって、攻撃的な意見を矢として放たれても、ポヨ〜ンとはね返せるようになりましょう。

 

強靭さと柔らかさ。どちらも備えた、最強のライターになりたいものですね。タフネス道については、また機会を改めて深堀りします。

 

 

著者プロフィール

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藤島由希
早稲田大学を卒業と同時にライターに。以後、フリーエディター、インタビュアーとして女性誌を中心に活動。これまでの執筆媒体は『anan』『Hanako』『GINZA』『BRUTUS』など。現在はWEBディレクターとして活動中。趣味、街歩き。好きな食べ物、おにぎり。

 

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