良質なSEO記事を書くために押さえておきたい記事制作のポイント

良質なSEO記事を書くために押さえておきたい記事制作のポイント

SEO記事を書く際は、SEO対策を考慮しなければなりませんが、重要なのは質のよいコンテンツを必要とする人に届けることです。SEO対策を考慮した良質な記事を作成するために、押さえておきたいポイントをご紹介します。

SEO対策は手段であって目的ではない

知りたいことや困りごとを解決するために検索を行うユーザーに、適切な記事を届けるためには、検索エンジン(ロボット)に記事の内容を理解してもらい、検索結果として取り上げてもらう必要があります。

検索結果の上位に表示されれば、それだけ読んでもらえる可能性が高まります。しかし、上位表示にこだわってロボットの機嫌を取り、肝心のユーザーを置き去りにするようでは話になりません。かといって、ロボットを無視しては、肝心の情報をユーザーに届けることができません。

つまり、ユーザーにもロボットにもわかりやすい記事を書くことが、SEOライティングの出発点となります。
ユーザーにもロボットにもわかりやすい記事を書くにはどうすればよいのでしょうか。

ユーザーが見えているか?誰のための記事かを考える

まずは、記事を制作する前に意識するべき点を紹介します。

ペルソナの設定

記事を制作する際は、誰のための記事であるかを、できるだけ具体的に考えます。
例えば、「紫外線対策」について書くとします。ひと言に「紫外線対策」といっても、赤ちゃんを日焼けから守りたいお母さん、肌のシミ対策がしたい人、日光過敏症や白内障といった健康上の理由で紫外線を避けたい人、トレールランニングのアスリートでは、求める答えが違います。
ペルソナの年齢や性別、職業、年収や家族構成まで考えてユーザー像を作り上げ、悩みに寄り添うことから始めましょう。
エージェントから記事作成を請け負う場合は、あらかじめペルソナが設定されていることも少なくありません。設定にきちんと目を通し、ペルソナを理解しておくことが大切です。

検索意図を理解する

ペルソナを定めたら、ユーザーの検索意図を考えます。UVカット化粧品のおすすめを知りたいのか、化粧品に頼らない日焼け対策がしたいのか、日光疹のケアが知りたいのか。汗対策を絡めた紫外線対策が必要なのか。そういったユーザーの検索意図を汲んでキーワードを選定し、キーワードを織り込んだタイトルを作ります。

キーワードは、ディスクリプションにも入れるとよいでしょう。そして検索意図に対する答えが、記事のテーマとなります。
ユーザーに刺さり、ロボットにも好まれる記事を書くには、検索意図、すなわちユーザーの悩みを深掘りして考えることが重要になります。

重要なことから書く

記事本文には検索意図に対する答えを書きますが、その際には重要なことから書きはじめます。
最初の数行で「求める情報はない」と判断すると、ユーザーは離脱していきます。ネットで調べ物をするユーザーは、手っ取り早く答えを得たいもの。まわりくどい表現は避け、ストレートに本題に入るといいでしょう。
せっかく有益な情報を提供しても、読んで活用してもらえなければ元も子もありません。記事には重要なことから書いていきましょう。

クライアントにフェアであること

多くの場合、記事にはクライアントがいます。ライターには、ユーザーに有益な情報を提供しながら、クライアントの商品を訴求することが求められています。
クライアントの商品やサービスを知ってもらうことはもちろん大切ですが、ユーザーにとって有益な、信頼性の高い情報でなければ読んでもらえません。信頼できる情報を提供するために、以下の点に注意しましょう。

  • 客観的で公平な視点を持つ
  • 「業界随一」「第一人者」「最古参」といった誤解を招くおそれのある表現をしない(優良誤認)
  • 具体的な数字を挙げる場合はソースを明示。官公庁のサイトなど、信頼性の高いものが望ましい。根拠のない情報を書かない
  • 競合他社を貶めるような悪意のある内容は書かない

クライアントの実績と異なって誇張するような内容は、ユーザーに対してはもちろん、クライアントに対しても不誠実です。
信頼性や情報価値も低くなるため、公正で良質な記事の作成がクライアントへの貢献につながることを意識しましょう。

信頼性を高めるような記事制作を

SEOライティングの基本は、ユーザーにもロボットにもわかりやすい記事を書くことです。
ユーザーのペルソナをしっかりと作り上げ、検索意図を掘り下げてキーワードを決め、キーワードを織り込んだタイトルを作りましょう。

検索意図からユーザーが本当に求めている情報を探り当て、それに対する答えを記事にします。テーマと関係ない話題を振ったり、まわりくどい表現を使ったりせず、ストレートに、重要なことから書いていくことが大事です。
また、公正な視点で信頼性の高い情報を提供することを意識しましょう。不誠実な記事内容は、クライアントに損害を与える可能性もあります。

SEO記事は事前に情報を集め、ライティングすることが大事です。そして、客観的でフェアな視点に立ち、ユーザーが本当に知りたい情報を深掘りし、伝えようという姿勢を持って記事制作をしましょう。

 

著者プロフィール

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大石雅子
メーカー勤務を経てライター、翻訳者に。機械系、医療系をメインに、取材案件を多く手掛けています。趣味は弓道とトレッキング、写真撮影。

 

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