【海外特派員レポート】アイルランドの暮らしに根づくオーブン

アイルランドでは、オーブンの付いていない家はないといっても過言ではありません。我が家にも、古いながらも、愛着のある青いオーブンがキッチンで活躍しています。

オーブンとの出会い

私たち夫婦が、現在住んでいる家を中古で購入したのは12年前になります。いろいろと家を見て回って、最終的にこの家に決めた理由の一つが、キッチンにあったこのオーブンです。この家が建ったのは38年前で、実際いつこのオーブンがこの家に来たのかはわかりませんが、すでに古いオーブンであったことは確かです。

半分壊れたオーブンが好きな理由

このオーブンは、暖房とオーブンの機能がついていましたが、暖房の機能はすでに壊れていて、今はオーブンのためだけに使っています。灯油を使って作動するこのオーブンは、点火してからお肉をローストするくらいの温度に上がるまで2時間くらいかかります。

ここまで書くと、なんだかとっても面倒くさいオーブンみたいですが、このオーブンでローストするお肉は、とてもジューシーにできあがり、クリスマスディナーのターキーもしっとりとできあがります。そしてこのオーブンをつけただけで、キッチンが暖かくなり、パンを発酵させるにも、ちょっとぬれたタオルや手袋を乾かすにもとても便利です。

家族が集まるキッチン

もちろん最新のオーブンは、機能も優れているし、効率よく料理をこなしていくことができます。でも、この古いオーブンは、アイルランドの田舎に住む私の生活にしっくりと馴染んでいます。

冬の寒い日に、息子と一緒にとオーブンの近くで暖をとりながら、ローストしているお肉のできあがりを待っていると、夫も暖かさと料理の香りに誘われて、キッチンにやってきます。もちろん我が家の愛犬、2匹のボーダーコリーもオーブンの前で寝そべっています。

そしてできあがりの料理を味わってみると、2時間かけて温度を上げるのを待つだけの価値があると夫も満足そうです。 そんな家族が集まって、美味しい料理を作り出してくれるのがこのオーブンになるのです。

 

海外特派員:ケリー宏美

2000年よりアイルランドに在住。現在は、夫、息子、愛犬2匹、ニワトリ3羽とともにアイルランドで田舎生活を満喫しています。在宅で仕事をしながら、育児に奮闘し、趣味の料理を楽しんでいます。ブログ「アイルランドのキッチンから」http://ameblo.jp/irelandcountryside/

 

 

 

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