ロジカルに考える、失敗しない情報選定3ステップ

「フェイクニュース」が流行語になったのは2017年。ついこの間のことのように思えますが、たった数年でネット上の情報は「ウソ」と「ホント」の境界線がわからなくなってしまっています。

今やネットは正誤の判断が難しい、情報のるつぼと化しています。そこで、Webリサーチで得られるさまざまな情報の中から、フリーランスのライターとして生きるために必須の、3つの「正しい情報選定ステップ」をご紹介します。

【STEP1】情報ソースの出処を把握する

「その情報はどこが発信したものなのか?」はメディア業界で生きていく人間として、注意しているポイントです。本来の報道の姿勢としては「どこの」「誰が」発信した情報なのかを重要視すべきであり、誰でも個人情報を捏造(捏造)し、アカウントを作れてしまう個人ブログの「○育園落ちた、日本○ね!」という主張を紙面で大々的にとりあげるような行為はNGです。

個人のつぶやきがバズって、それがニュースになる分には仕方がないですが、情報として高い精度が求められる「医療系」や「金融系」「不動産系」などの業界の記事を書く際には「どこから情報が出ているのか」という情報ソースの出処をよーく確認しましょう。下記の順で情報の出どころは"正しい"とされています。

  1. 国直下の機関(政府、省など)
  2. 大学などの権威のある機関
  3. 専門家の情報(書籍情報も含む)
  4. 実際に取材した一次情報
  5. マスメディア(※マスメディア内にも情報精度の序列がある)
  6. ネットで検索してヒットする情報
  7. SNS上で話題になっている情報
  8. 5ちゃんねる

新聞社や週刊誌などの大きなメディアで働く人の中には「国が出している情報は、真実なのか?」と疑ってかかる方も少なくありません。もちろん、一部の地位の高い人の話―たとえば「トランプ大統領の北朝鮮に対するツイッターでのコメント」や「元号に関する国会議員の意見」などに関しては、観測気球だったり、完全なまゆつばだったり……それこそフェイクニュースだったりすることもあります。

ただ、研究データやネットでアップされている「○○省」と印字されている論文に関しては、日本ではその調査方法や情報制度も含めて"トップクラス"と言っていいほど専門性があるため、国が出す情報の多くはほぼ信頼して良いものと考えてください。

【STEP2】情報ソースの「根拠」を確かめる

国が直接発信する情報でも、その情報の原材料とも言うべき原本――「情報の根拠」があります。たとえば、厚生労働省の健康に関する記述に対しての情報の根拠には、「大規模なアンケート」や「有識者の意見」などが該当します。当然、情報の根拠として規模が大きいアンケート調査や、複数の有識者の意見を取りまとめた資料の方が、そうでない資料に比べて強いのは言うまでもないですよね。

国だけでなく、大学や専門家のデータに関しても同様に、情報の根拠となるソースが多ければ多いほど、信頼できるニュースソースの出処がハッキリしており、かつ発信者が情報発信元として信頼出来れば出来るほど情報としては"正しい"と考えて問題ないでしょう。

【STEP3】情報ソースの「鮮度」を確かめる

①②のステップを踏むことで、情報精度としては高い情報を選出することが出来ます。しかし、いくら情報の精度が高かったとしても、その情報が「5年前」「10年前」と古かった場合は、"当時"の情報ソースが正しかったとしても、"現在"では通用しない場合もあります。

(参考:ヒジキの鉄分は鉄釜とステンレス釜で10倍の差に。給食の献立を変える結果になった文部科学省の再調査

特に「国直下の機関」「大学などの教育機関」に関しては、どうしても情報開示までに時間がかかってしまうことがあり、今現在からすると「情報が古い」場合があります。

情報ソースには、魚や野菜とおなじように「鮮度」があるのです! ①②のステップを踏み、さらに③についても正しく把握することで、読者に「真に正しい情報」を発信することが出来るようになります。ちなみに情報の鮮度としては次の順に新しいモノが手に入りやすくなっています。

  1. 5ちゃんねる
  2. SNS上で話題になっている情報
  3. マスメディア
  4. ネットで検索してヒットする情報
  5. 実際に取材した一次情報
  6. 専門家の情報
  7. 大学などの権威のある機関
  8. 国直下の機関

先述した「情報ソースの序列」と「情報の根拠」は深く関係するので、トレンド情報などを追う場合は比較的入手・接触しやすい「情報の発信元」に取材を行い、なるべく一次情報を得ることをおすすめします。

(※自分が取材した一次情報も、入手先によってはフェイクとなってしまう場合もあります)

すべては正しいとされる情報だということを忘れずに!

紹介した「ロジカルに正しい情報を選ぶ」というテクニックは、正確には"正しいとされる"情報です。改めてアナタに問います。「正しさ」とはなんでしょうか?

本来「正しさ」の定義はむずかしく、完全なる第三者の視点で書かれた正しい記事は、たとえ人工知能が発達したとしても存在し得ないでしょう。どんな情報でも、大なり小なり個人の思い込みや「こんなふうに報道したい!」という《情報バイアス》がかかっており、「これが唯一無二の正しい情報だ!」という思い込みはフェイクニュースのもととなります。

今回ご紹介した3つのステップを踏めば、かなり正確な情報を得ることが出来ます。ただ情報を発信する側の人間の責任として「本当にこの情報は正しいのか?」という自問自答する姿勢は持ち続けるようにしてくださいね!

 

著者プロフィール

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YaMa(ヤマ)
WEBを中心にフリーライターとして6年働いています。最近では地域創生やお店のWEBサイトのコンサルや企画を一緒に考えるなど"リアル"につなげることを意識して『何でも屋』的にお仕事しています。

 

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