ライターを本業にするなら持っておきたい4つの仕事道具

ライターを本業にするなら持っておきたい4つの仕事道具

前回、『ライター業をはじめるときに用意すべき4つの仕事道具』では、ライター業を始めるに当たって最低限必要な物として、「インターネット環境」「パソコン」「電話」「銀行口座」の4つを挙げました。

でも、「本当にそれだけ? まだ何か足りない気がする……」と思われた人もいるかもしれません。

いえ、本当にこの4つだけあれば、とりあえずライター業は始められるのです。

しかし、できればあと4つ、そろえておきたいものがあります。

ただし、それらはお金に余裕がある人や、稼ぎ始めた人が検討してみてはいかがでしょうか、というものです。

仕事の幅を広げたい人は、ぜひ、以下の4つを検討してみて下さい。

名刺

ライター業を始めた当初は、ネット上で仕事を探して、受注から納品までネット上で完結できる仕事を中心に活動しているかもしれません。

しかし、仕事の幅が広がるに連れて、実際に人と会わねばならないときがやってきます。

たとえば、初めて取引を始めようとするクライアントから、「お仕事をお願いする前に、一度お目にかかっておきたいのですが」や、「まずはお打ち合わせしたいので、ご来社いただけますか?」、あるいは「それでは取材は現地集合ということでよろしくお願いします」などなどの要請があったときです。

こんなときは、社会人のビジネスマナーとして、手ぶらで出かけるわけにはいきませんよね。そうです、名刺交換が待っているからです。

ここで、自宅のプリンターで作った名刺を差し出す人がいますが、個人的には感心しません(と言いつつ、最初は私も手作り名刺を使っていましたが……)。手作りの名刺はよほど丁寧に作り込んでおかないと、その紙の質などから、どうしても間に合わせ的な品質、ずばりチープな印象の名刺になりがちです。そのような名刺を差し出すと、受け取った相手からは、「名刺代を節約するなんて、この人はこの仕事に本腰を入れているんだろうか?」と受け取られてしまう可能性があります。
相手によっては信頼してくれないかもしれません。

ですから、名刺は業者に発注した本格的な物を用意しておきましょう。

私は、ネット上でデザインして発注できるサービスを利用しています。また、紙は厚めを使うと、「ほう、しっかりした名刺ですねぇ」や「お、高級感のある名刺ですねぇ」と感心されることが多いです。

プリンター

人によっては、推敲や校正は紙に出力しないとできない、と言う方がいます。確かに、ディスプレイ上では見つけられなかったミスが、紙に印刷した途端に発見しやすくなる、ということは私も経験しています。

しかし、これは慣れの問題のようですよ。実際、私は書籍の推敲や校正、ゲラ刷りのチェックまでを、今ではパソコンの画面上で済ませてしまいますから、校正作業ではプリンターは必須ではなくなりました。

しかし、取材前の資料は紙に出力していつでもメモを書き込みながら読めるようにしていますし、取材や打ち合わせ時に必要な企画書や資料も、やはりその場で書き込みができるように紙に出力して持参します。

つまり、パソコンの前から離れて、取材や打ち合わせのために外出する必要が出てくると、どうしてもプリンターが必要になってくるのです。

ICレコーダー

ICレコーダーは、インタビューやシンポジウムなどの取材の仕事をするようになってから必要になります。最近のICレコーダーは安価なものでも性能が高いので、高額な製品は必要有りません。

私が使っているのは4000円台と6000円台のICレコーダーですが、十分に役立っています。この価格ですと、1~2回のインタビューの仕事で使えば元が取れてしまいますね。

私が常に2台のICレコーダーを持ち歩いているのは、1台はバックアップ用として使っているためです。

一度きりのインタビューなどで、録音ミスがあると取り返しが付きません。例えば操作ミスや電池切れなどで録音し損なう可能性もあり得ますし、録音したファイルをうっかり削除したりパソコンに取り込む際に破損したりする可能性もあります。

それらのリスク回避のために、常に2台のICレコーダーで録音するようにしているのです。

デジタルカメラ

取材や商品レビュー的な仕事では、ライターに写真撮影も込みで依頼される仕事があります。本格的な取材などでは、ちゃんとカメラマンが参加しますが、写真品質にそれほどこだわっていない仕事や、カメラマンを雇う経費を節約したい仕事ではライターに撮影も依頼されるのです。

大抵は、スマートフォンで撮影しても問題ないかもしれませんが、発注者によっては、一眼レフを所有しているライターというのを条件にしている場合もあります。

ですから、カメラ持参で撮影もこなせるライターというのは、差別化になり得るのですね。もし、撮影込みの仕事もとっていこうというのであれば、デジタルカメラも必要になるでしょう。

ただ、私自身はカメラに詳しくないので、どの程度の性能と価格帯のカメラが良いのかはわかりません。

まとめ

以上、ライターを始めるにあたって必要なもののうち、お金に余裕があったり、既に稼ぎ初めて仕事の幅を広げたいと考えたりしている人向けに、そろえたい4つものを紹介してきました。

特に名刺とプリンターは、いきなり必要になる時がやってきますので、優先順位が高いと思っています。

いざというときに慌てないように、仕事の幅が広がり始めたら早めに用意しておきたいですね。

 

著者プロフィール

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地蔵重樹(ハンドルネーム:しげぞう)
ライター。ブックライティングを中心に、Webマガジンや企業のオウンドメディア、リードナーチャリング用のe-bookなどを執筆している。オカルトから経済・テクノロジーまで守備範囲が広いが、グルメとスポーツのお仕事はお断りしている。趣味は読書と、愛猫と一緒にソファーで昼寝すること。

 

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