ライター業をはじめるときに用意すべき4つの仕事道具

ライター業をはじめるときに用意すべき4つの仕事道具

ライターになるには、自分でライターを名乗れば良い、と言われます。確かにライターには国家資格も登録制度もありませんから、「冷やし中華始めました」的に「ライター始めました」と宣言すれば、その時からライターとなりますね。

これほどライターを名乗るのが簡単なのは、ライターになるための初期投資が非常に小さいからです。

しかし、さすがにこれくらいは必要だよね、というものもあります。

そこで今回は、ライターを名乗ったからにはこれはそろえておきたい、というものを紹介しましょう。

最低限これさえあればライター業は始められる

まず、最低限これさえあればライターを始められる、というものを紹介します。

ライターを始めると言っても、できれば初期投資は少ない方が良いですし、まずはお金をかけないで済む副業として始めたい、という人もいるでしょう。

そこで、最低限必要なものを4つ挙げました。

  • インターネット環境
  • パソコン
  • 電話
  • 銀行口座

恐らく、多くの人は既にそろえているのではないでしょうか。その場合は、ライターを始めるにあたり、初期投資は不要ということになりますね。すぐに始めましょう。

念のため、上記の4つについて若干補足しましょう。

●インターネット環境

ライターにとって、インターネット環境は必須です。仕事を探すときにも、仕事の依頼を受けたり仕事内容を確認したりするときにも、ウェブブラウザやEメールを使いますので、インターネットに接続されていなければ仕事ができません。

また、ライティングに必要な情報集めもインターネット上で行いますし、書き上げた記事の納品もインターネット経由で行います。

●パソコン

インターネットを使う事が必須である以上、その端末であるパソコンも必須になりますね。

あるフリーライターさんが、試しにスマートフォンで仕事をしてみようとして1日で挫折したという面白いブログを読んだ事があります。

ウェブブラウザで仕事探しや情報収集を行い、Eメールで仕事のやりとりを行い、テキストエディターやワープロソフトで原稿を作成するなどといったさまざまな作業を効率良く行うには、ある程度大きなディスプレイとキーボードが必要です。

そうなると、やはりデスクトップ型かノートブック型のパソコンは必要になりますね。

では、MacかWindowsか、ソフトを買わねばならないのか、ということについては後ほど言及します。

●電話

今時のライター業では、クライアントとの仕事のやりとりはEメールを使う事が中心ですから、電話を使う事は滅多にありません。
しかし、どうしてもメールでは伝えにくい(と発注者が判断した)内容は、電話で伝えられることになります。

また、「今、急ぎの案件についてメールしたんだけど、すぐに確認してくれる?」といった電話も良く受けます。

発注者はいざというときに電話で連絡できないライターには安心して仕事を出せないのですね。

但し緊急時に連絡さえ取れれば良いので、固定電話でも携帯電話でも構いません。

●銀行口座

これは説明不要ですね。ライティングの報酬を受け取るために必要です。皆さんの(そして私の)残高がどんどん増えますように……。

MacかWindowsか

「パソコンはあるけどMacなんですが……」と心配される人がいますが、基本的には大丈夫なようです。「ようです」と、今ひとつ断定していないのは、私が約3年以上Macを使っていないからです。また、MacやWindowsのそれぞれのOSのバージョンや使用ソフト環境によっても互換性が左右されるので、一概に問題が無いとは言い切れないのです。

また、今でも希にWindows版しか存在しないソフトでの作業が指定されたり、クライアントから提供された資料データがWindowsでなければ正しく閲覧できないと言った事態は発生したりします。

加えて、ライター側がMacでクライアントがWindowsの場合、Macから送信したメールやテキストファイル、あるいは圧縮ファイルに、文字化けが発生することもあります。

これはエンコードや改行コードの違い、あるいは拡張子の有無などによるものですので、Macユーザー側で少し手間をかければ防げるのですが、その気遣いを怠ると、Windowsユーザーのクライアントからは「Macを使われるとこっちが面倒なんだよね」と言われかねません。

また、これからパソコンを購入しようとする場合、やはりMacはWindowsほど価格の下方への幅がありませんので、初期投資を低く抑えたい場合には不利になります。

ですから、既にパソコンを持っている人はMacでもWindowsでも、既に使っているものを使えば良いでしょう。しかし、これから購入するということであれば──これは筆者の個人的な見解ですが──Windowsの方が無難だと思います。

Microsoft Officeは必要?

簡単なライティングの仕事であれば、フリーウェアのテキストエディターがあれば十分対応できます。

Windowsに付属の「メモ帳」などでもライティングはできますが、執筆中の文字数がリアルタイムで分からない事や、改行やタブ、スペースなどの記号が表示されないので不便です。また、HTMLのタグやURLが色つきで表示されないなど、さまざまな機能上の不足があります。

そのため、簡単なライティングを行う場合でも、「メモ帳」よりは高機能なテキストエディターを使う方が良いでしょう。と言っても、フリーウェアで優れたテキストエディターを入手できるので費用はかかりません。ちなみに私は「MKEditor」と「Mery」というフリーウェアのテキストエディターを使い分けています。

一方、ある程度単価が高めの仕事になると、納品形態がMicrosoft WordやExcel、あるいはPowerPointなどのファイル形式を指定されることが増えてきます。

また、クライアントから提供される資料やフォーマットがこれらのファイルであることも多くあります。

ですから、より高単価の仕事を受注して行こうと考えているのであれば、Microsoft Officeは必須になりますね。

ただ、少しでも初期投資を抑えたい、という人には無料の互換ソフトもあります。

しかし、互換性が完全では無かったり、動作が重かったりといった欠点もありますので、ネット上のレビューを参考にするなどして導入を検討してみて下さい。代表的な互換ソフトには「LibreOffice」、「Apache OpenOffice」、「Office Online」などがあります。

画像処理ソフトは必要?

ライターの仕事の中には、画像の加工が必要になる場合があります。ただ、加工といっても、トリミングしたり解像度を下げたり、サイズを変えたりするといった程度ですので、Adobe Photoshopの様な高額なソフトを購入するまでもありません。

筆者はたまたまPhotoshopを持っていますが、簡単な加工であればより軽快に動くフリーウェアの「Pixia ver.6」を使うことがほとんどです。

ほかにもネット上で「Photoshopの代わりになるフリーソフト」と入力して検索すると、多くの無料の画像処理ソフトを見つけることができますよ。

まとめ

以上、ライターを始めるにあたって必要なものを紹介してきました。多くの人が、必要最小限のものは既に持っていて、すぐにでもライターデビューできるのではないでしょうか。

後は、仕事の範囲が広がるのに合わせて、必要に応じてそろえていけば良いでしょう。

ということで、もう少しお金に余裕がある人や、稼げたら検討したい物について、次回の『ライターになるために、まずは必要な4つのもの(お金があるなら編)』で紹介しますね。

 

著者プロフィール

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地蔵重樹(ハンドルネーム:しげぞう)
ライター。ブックライティングを中心に、Webマガジンや企業のオウンドメディア、リードナーチャリング用のe-bookなどを執筆している。オカルトから経済・テクノロジーまで守備範囲が広いが、グルメとスポーツのお仕事はお断りしている。趣味は読書と、愛猫と一緒にソファーで昼寝すること。

 

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