ライターが「仕事を選ぶべき」3つの理由とは?

ライターが「仕事を選ぶべき」3つの理由とは?

突然ですが、フリーライターのみなさん、「仕事なんて選ぶ余裕あるわけないじゃん」「とりあえずどんなにキツイ仕事でもやらなきゃ」と思っていませんか? クライアントからの無理難題を、「仕方ないから聞いておこう」と、全てをぐっと飲み込んでいませんか?

いきなりエラそうなタイトルからはじまりましたが、「仕事を選ぶ」ことはワガママでも上から目線でもなんでもなく、また夢見がちな理想論でもなく、健全にビジネスを続けていくために必要なことだと私は思っています。今回はその3つの理由をお伝えします。 

その1:仕事といっても人間同士。相性だって必ずある

精神論かよ! と思ったそこのあなた。ハイ、第一に精神論です。いくら仕事とはいえ人間同士のやり取りですから、できる限り考え方や価値観、スタンスが合う人と仕事したいですよね。何のためにわざわざフリーランスになったのか、もう一度思い出してみてください……そう、全ての判断は自分次第。

「断る余裕がない」と言いたくなる状況も重々わかります。でもそれは逆で、いい仕事をたくさんするためには「余計なストレスを抱えているヒマなんてない」という方が正解なのだと思います。おそらくあなたが「合わない」と思っているクライアントは、相手も同じように感じている可能性が高いですしね。 

その2 : 2度あることは3度ある。3度あることは……

世の中、残念なことに良識ある人ばかりではないのが常。支払いがいつも滞る、言うことが二転三転する、そもそも出された条件がヒドいーー。それが1回なら、たまたまうっかり忘れてしまっただけかもしれないし、その担当者が慣れていなかっただけかもしれません。でも何度訴えても改善されず、2回、3回と同様のことが当たり前のように続くなら、おつきあいを見直すことを考えてみてください。

不思議なことに、「引き寄せの法則」というのは本当にあるようで、条件の悪い仕事を無理やり受けていると、結局同じような仕事ばかりが集まってきてしまうんですよね。不毛な負のスパイラルに陥る前に、その流れを断ち切ったほうがよいと思います。 

その3 : 合わない仕事は結局、大切な人に迷惑をかける

その1・その2とかなり強気なことを書いてしまいましたが、つまるところは「大切にすべき人」に迷惑をかけないためにはどうしたらいいか。すべてはそこにつながっていきます。 

合わない相手との不毛なやり取りに労力を取られて、あなたを評価してくれる、きちんとしたクライアントの仕事に注力できなかったら本末転倒ではないですか? 条件の悪い仕事を無理やり受けていれば、クライアントは「この条件でも大丈夫」と勘違いし、他のライターにも同じ条件で仕事を発注し続けるでしょう。ストレスがたまってあなたがイライラすることで、家族との関係がうまくいかなくなってしまうかもしれません。自分自身だって、精神的に追いつめられたり、体調を崩したりしかねないですよね。

自分次第であらゆることが左右されるフリーライターだからこそ、健全な状態で仕事を続けていくために、自分なりの判断基準で取捨選択をしていくことが必要だと思うのです。

積極的に手放せば、“拾う神”を受け入れる余地ができる

とはいえ、いざ何かを手放したり、関係を断ったりするにはけっこうな勇気がいりますよね。でも人が自分の両手に抱えられるモノには、限度があります。昔から「捨てる神あれば拾う神あり」という言葉があるように、何かを失ってぽっかり場所が空いたときこそ、新たなチャンスや良縁に恵まれるもの。だからこそ常に自分なりの判断軸を持って、「仕事をきちんと選ぶ」のが必要だと思うのです。それを実践することによってワークスタイルもぐぐっと能動的になり、仕事を楽しめるようになっていくはずです。

 

著者プロフィール

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大島悠
企業広報を専門にしているフリーランスのライター・編集ディレクター。BtoB専門のデザイン制作会社勤務を経て、2013年に独立。会社案内や採用案内、コーポレートサイト、広報誌、各種パンフレットなどを中心として、企画・編集から取材・ライティングまでを幅広く請け負っている。

 

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