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【コワーキングスペース探訪】子育てと働くのバランスを考えるRYOZAN PARK 大塚「こそだてビレッジ」
みなさん、こんにちは。イノーバ・ディレクターのきんぐです。今回もママさんライターに優しいコワーキングスペースのご紹介です。
JR山手線「大塚駅」にあるRYOZAN PARK大塚「こそだてビレッジ」は、キレイなオフィスビルの7階にあるのですが、扉をあけると、木のぬくもりにあふれ、ソファーもたくさん! 畳スペースまであります。国際結婚をしたオーナー夫婦が運営し、保育士の方たちや現役のママさんたちが協力して作り上げている、新しいタイプのコワーキングスペース。一体どのようなところなのでしょうか?
畳スペースのあるキッチン
「子育て」をきっかけに色々な人が集まったコミュニティ
インタビュー中も「子育て」「助け合い」という言葉をたくさん聞いたのですが、ビレッジという名の通り、「村」「共同体」「コミュニティ」といった言葉が似合う場所です。
こそだてビレッジのオーナー夫妻は、地元豊島区で生まれ育った竹沢徳剛さんと、スコットランド出身で元NHKワールドのキャスターをしていたレイチェル・ファーガソンさん。お二人は3.11の震災を機に「日本に新しい共同体」を作ることの必要性を感じ、2012年シェアハウス&シェアオフィスRYOZAN PARK巣鴨を立ち上げ、そこに拡大家族のようなコミュニティを作っています。大塚の「こそだてビレッジ」は、その発展版であり、レイチェルさんの「働く日本のお母さん達を応援したい」という思いから生まれた“家族のためのコミュニティ”です。
RYOZAN PARK オーナーの竹沢徳剛さんとレイチェル・ファーガソンさん
こそだてビレッジの立ち上げに協力している「こどもみらい探求社」の小笠原さんいわく、利用者の方がいる時間帯は「ご近所の親戚の家に、みんなが大集合した感じ」だそうです。あくまで暮らしの延長であり、「こそだてビレッジ」というコミュニティに、子どもを連れて、いろんなママさんが集まってきているという感じでしょうか。
働くママに新しい選択肢を与えたい
「こそだてビレッジ」の特徴は、仕事もしたい、子育てもしたいという親たちの横で、保育士の方が、子供たちを大切に見守り導いているという点です。このコミュニティの目指すものは「拡大家族であり、その中で、各々の家族のあり方や働くママさんの生き方に今の時代に則した新しい選択肢を与える」ことだとおっしゃいます。
「働くママ」をサポートするけれども、「子ども」たちにとっても良い時間を提供したい。それならば、欲張りにどちらも大事にしてしまおう! という思いで日々運営をされているそうです。「(こそだてビレッジを利用していく中で)集まったママさんたち一人ひとりが、自分らしい働き方、子育て、子育てと仕事のバランス、さらには生き方を見つけ出してほしい」というお言葉は、インタビューをしている私にとっても、インパクトのあるものでした。子どもと向き合いながら「どう働くか」を探るというここのスタイルは、一見当たり前のように思えますが、多くのママさんが多忙すぎる日常の中で見落としてしまいがちな大事なものに気づかせてくれるのかもしれません。
こども達によりよいプログラムや環境づくりの企画を行っている「こどもみらい探求社」の小笠原舞さん(右)と小竹めぐみさん(左)
子どもの自主性を尊重するから、子どもがご機嫌に!?
エリアは「子どもエリア」「お仕事エリア」「畳のあるキッチン」の3つに別れており、「子どもエリア」では保育士の方や「こそだてビレッジ」の理念に共感されたボランティアスタッフの方が子どもたちの遊びや行動を安全に見守っていてくれます。
おもちゃも、いわゆるゲームのような使い方の決まったものは少なく、積み木や布、自然物など、厳選された素材で、子どもの創造性を引き出します。また、大人が決まったものを作ることを子どもたちに課すのではなく、その日のテーマによって子どもたちが自由に遊び、大人はそれをサポートするスタイルです。仕事エリアから見ていて、ドキドキ、ハラハラするシーンもあるでしょうが、そこは「待つ」「見守る」というのが大事だそうですよ!
また、この強制しないで見守るという子どもの自主性を尊重するやり方が、子どもにとっても心地良いのか、保育園や児童館といった施設で過ごした時と比べると、ここで過ごした後のほうが、子どもの状態が良い(ぐずらない)といったことも起きるようです。利用者の方からも、「子どもとの関わりがうまくいくようになった」という声は多く、まさに「子育て」を学べる場ということですね。
みんなで一緒に粘土遊び−こそだてビレッジFacebookより
毎日のテーマが決まっています
全体的に木のぬくもりを感じる優しい空間
絵本を読むスペースも心地よさそう
親しみやすい、洗濯バサミや松ぼっくりも子どもにとっては遊び道具!
バリバリ仕事をしても、お昼寝をしても良い。アナタらしい使い方を
仕事エリアに設けられている「ごろ寝スペース」(私が勝手にネーミングしています! )では、授乳はもちろん、お子様と一緒にお休みしてもいいし、ママさんがお昼寝に使ってもよいとのこと。打ち合わせができそうなソファー席や机スペースももちろんありますが、仕事をする人もいれば、本を読む人もいるそうです。
子どもエリアもそうですが、「自由」という単語がピッタリの「こそだてビレッジ」。自由だからこそ、より自主性が求められ、ここで過ごす時間を自分でデザインしていく必要がありそうです。また、子育てをみんなで助け合い、集団の中で自分の時間を過ごすというスタイルは、どこか懐かしく、だからこそ現代を生きるママさんライターにとって、ワーキングスタイルの可能性を広げてくれそうな気がします。人とのつながり、子どもとの向き合い方を考えさせられる、新しいコワーキングスペースです。
ごろ寝スペースは心地よさそうです
RYOZAN PARK 大塚「こそだてビレッジ」
JR山手線「大塚駅」徒歩3分
こどもみらい探求社 | 子ども達にとって本当にいい未来を探求し続ける
【イベント開催!】
6月13日(土)に「RYOZAN PARK 大塚 こそだてビレッジ」×「PENYA」の共催イベントを実施予定! フリーランスとして働いてきたい……でもこそだてと両立できるかな? そんな悩みを抱いている方に、こそだてをしながらプロとして活躍しているライターさんが実践ノウハウをお話します。
開催日:2015年6月13日(土)
会場:RYOZN PARK 大塚 こそだてビレッジ
時間:10時半〜12時(受付開始:10時15分)
参加費:1,500円(ドリンク付き)
定員:25名まで(お子様の同伴OK!)
対象:フリーランスの働き方に興味のある方
お申込はこちら!
著者プロフィール
- 荒木翔子(ニックネーム:きんぐ)
- 大学卒業後、女性向けWEBサイトのライターからスタートし、人材会社の営業、モバイルサイトの企画など様々な仕事を経験。ディレクター陣の中ではモバイル、IT系に強い。シリコンバレーに住んでいたけれど、英語は苦手。ジャンクフードが大好物で、気づくとハンバーガー、ラーメン、焼肉を食べている。
