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【イベントレポート】第19回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展 訪問
2016年2月3日(水)から14日(日)まで、国立新美術館を中心に「第19回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展」が開催されています。
(主催:文化庁メディア芸術祭実行委員会、会場:国立新美術館、他)
文化庁メディア芸術祭は、年に1度開催される国際的なフェスティバルです。アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4つの部門で、今年度は、世界87カ国・地域から4,417の作品が寄せられました。
国立新美術館の会場では、審査員が推薦する約160点の作品を閲覧できます。PENYA編集部は、文化庁メディア芸術祭に訪問し、これからのコンテンツのヒントを探してきました! 受賞作品の一部をご紹介します。
エンターテインメント部門 大賞『正しい数の数え方』
岸野 雄一[日本]
エンターテインメント部門で大賞を受賞した『正しい数の数え方』は、人形劇+演劇+アニメーション+演奏といった複数の表現で構成される観客参加型の作品です。
ブースの前には人だかりが。Webの重要性は増しているとはいえ、リアルな体験が人々を惹きつける力は変わることがありません。
©2015 Louis-Jack Horton-Stephens
アート部門 新人賞『GILL&GILL』
Louis-Jack HORTON-STEPHENS[英国]
http://www.gillandgillfilm.com/
アート部門の新人賞を受賞した『GILL&GILL』は、681点の映像作品のなかから、唯一の受賞となった作品です。
碑文彫刻家とロック・クライマー。岩石に関わる専門家たちの孤独な創造の過程が、詩的な映像とともに展開されます。
岩石に立ち向かう職人の姿のなかには、原稿用紙に向かうライターが垣間見えるような……。創造という体験の内的感覚を呼び起こされる作品です。
©Sacrebleu Productions
アニメーション部門 優秀賞『Rhizome』
Boris LABBÉ[フランス]
http://www.borislabbe.com/Rhizome
こちらはフランスからの参戦で、『Rhizome』という作品。アニメーション部門で大賞を受賞しました。圧倒的な緻密さで展開されるグラフィックスは、一見の価値ありです!
©2015 Angelica Verdan
アート部門 審査委員会推薦作品『Double Click to Open』
Angelica VERDAN[米国]
https://angelicaverdan.wordpress.com/portfolio/double-click-to-open/
画面上のどこかをダブルクリックすると開くしくみのドアの画像。静止した画像の上を、被験者が操作するカーソルが走ります。実にシンプルな作品ながら、Web上の人の行動がいかに現実世界の記号に支配されているかが分かる内容です。
このほかにも、気になる受賞作品がたくさん! 新しいコンテンツのアイデアを探しに、今週末はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
参考:
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