キツい?楽しい?クラウドライター10のあるある

キツい?楽しい?クラウドライター10のあるある

クラウドライターの働き方はそれぞれです。すき間時間を活用したいとライター登録していている人、学業や仕事の傍らコンスタントに執筆している人、本業にしている人。

今回は、クラウドライターとしての経験のなかから「これは共有できるのでは?」という、10の「あるある!」エピソードを挙げてみます。

1. 取材3件で400円!? 激安案件もチラホラ

レストラン3軒を取材、写真付きで紹介して800字で400円だと言われました。紹介することになっていたレストランの平均予算は5,000円前後。これを機にほかの案件も紹介する、長くお付き合いしたいなどと言われましたが、丁重にお断りさせていただきました。

2. 待つ苦しみ……。連絡が滞りがち

これは、会社によるところが大きいと感じています。ある会社は締め切り前だろうと「土日や時間外はメッセージを確認しないので」とはっきりおっしゃいますが、別の会社では「休んでいらっしゃいますか? 眠っていらっしゃいますか?」とこちらが心配してしまうくらい、いつでもリアルタイムで返信をいただけます。

3. コンペで落ち続けて自信喪失

「ダメかもしれない」と思ってはいても、不採用になったときの反動は思っている以上に大きいものです。不採用が続くとモチベーションを保つのも難しくなります。

4. 情報が少なくて執筆が厳しい!

執筆に十分だと思える情報がリサーチで得られなくても、切り口を再考して切り抜けるしかありません。また、クライアントのニーズも執筆にあたって重要な情報です。しかし、クライアントとの間には、ディレクターや編集者が入っていて距離が遠くなる分、これを把握するのは容易ではありません。リライトを求められて「前もって言っておいてよ!」と思うことも。

5. フィードバックがなくて不安……

締め切りに追われているのはライターだけではありません。編集者にディレクター、みんな時間に追われています。納品した原稿に自信がなかったり、スキルアップのためにフィードバックがもらいたかったりしても、そこまで対応していただけないことがほとんどです。

6. 締め切り日に限ってPCが言うことを聞かない

急いでいるときほど、PCの不調は困ります。フリーズした、データが消失した、電源が落ちてしまう……それでも締め切りは待ってくれません!

7. 驚くほど執筆が進む「神降臨」を体験する

十分だと思える情報量が得られなかったり、締め切りがタイトだったりと頭を抱えてしまったことはありませんか? でも、追い詰められたときやいったんあきらめてひと眠りした後に、うそみたいに仕事がはかどることがあります。

8. やたらと雑学が増える

執筆のためのリサーチで得られた情報は、生活の知恵や会話のネタとして役立つだけではなく、別件の執筆で役立つことも。うまく情報が盛り込めると、「使ってやった!」と自己満足です。

9. がんばっていたら、仕事の単価や依頼数が増えた

大抵はどこの会社でも単価の安い案件からのスタート。それが本数をこなすうちに品質やスキルが認められて高単価な案件へとグレードアップしていきます。さらに、担当者とのやり取りを繰り返すうちに信頼を勝ち得て、最初は公開案件に応募してお仕事を得ていたのが、担当者の方から指名でお仕事がいただけるようになると、ますますがんばろうと思えますよね!

10. 顔も知らない担当者と不思議な連帯感が生まれる

メールや原稿のやり取りを通して、不思議な連帯感が生まれることがあります。顔も見たことのない担当者と「やり遂げた」という達成感を共有できるほど、1本1本の原稿と真剣に向き合えたということなのでしょう。案件の終了後もメールのやり取りをさせていただいている方もいらっしゃいますが、仕事で悩んでいることを相談したり、辛い状況を共感していただいたりと大きな心の支えになっています。

いかがでしたか? 1つでも2つでも「あるある!」とうなずいていただけたエピソードがあったなら、ライター冥利に尽きます。「あるある!」を共有できる仲間がいれば、難しいテーマに頭を抱えることがあっても、タイトな締め切りに眠れない夜があってもがんばれる気持ちになりますよね!

 

著者プロフィール

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大河原 美和
5年間の教員生活を経て海外へ渡航し、フリーランサーに転身。物書きとしての原点は、新任時代に日刊で発行し始めた学級通信。「経験は自信に・信頼は喜びに」を信条に、ライター、校正士、編集者、翻訳助手として、フリーで経験を積みながら国内外で勉強中。

 

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