締め切りより早めに記事を納品するメリット5つ

締め切りより早めに記事を納品するメリット5つ

あなたは、締め切りに余裕をもって早めに記事を仕上げるタイプですか? それとも締め切りギリギリまで粘るタイプでしょうか?

時間の許すかぎり内容を練りたい、アイデア探しに時間を使いたい、と考える方もいるかもしれません。しかし、フリーランスにとっては、早めに仕事を始めて早めに終わらせることで、さまざまなメリットがあります。

1. 冷静に落ち着いて誤字脱字チェック

時間がないと、とかく人は冷静さを失ってしまうものです。締め切りが迫り、心に焦りを感じている状況では、誤字脱字をチェックしているつもりでも見落してしまうことがあります。後になって間違いに気づき、編集に修正依頼をするのは気まずいし、要らぬ手間をかけさせてしまうことにもなります。

締め切りまでにゆとりを持って記事を書き上げれば、慌てることなくゆっくり原稿を見直す時間を設けることができます。早めにライティングに取り組むことは、誤字脱字のリスクを減らす最善策です。

2. 文章を磨く余裕が生まれる

急いで書き飛ばした文章は、平易な表現に頼りきりだったり、同じ単語や接続詞や語尾を重ねて使っていたりと、どうしても粗さが出てしまいます。また、人それぞれに、文章の癖や頻出する単語、言い回しなどにも偏りがあるものです。

推敲の時間を十分に取り、客観的な視線で自分が書いた文章を見直すことによって、これらの問題を解決することができます。

・読みにくい重文や、主従のはっきりしない文章のねじれを整える。

・何度も使っている単語を別の言葉に言い換えてみる。

・ありきたりな表現で終わらず、読み手の心を掴むフレーズを模索する。

こうした推敲を重ねることによって、文章のクオリティを上げることができます。いつでも早めのライティングを心掛け、豊かな語彙や表現に富んだ文章を練ることを習慣化すれば、おのずとライターとしてのスキルアップにも繋がるのではないでしょうか。

3. 修正する時間ができる

もしも締め切り直前になって、書き進めた記事の方向性に大きな間違いやズレが生じていることに気づいたら、パニックになってしまうかもしれません。最悪の場合、締め切りに間に合わない……なんて事態に陥るかも。

そんな場合でも、常に早めの執筆スタイルで取り組んでいれば、記事を修正する時間を持てるので安心です。

また、テーマの追加や内容の変更など、急遽対応を迫られる不測の事態が起こったときでも、落ち着いて対応することができますよ。

4. 編集者とのチームワークに貢献

コンテンツ制作はチームワークで成り立っています。納期より前に記事を提出すると、編集者のスケジュールにも余裕が出るため、より良い記事作りに貢献することができます。記事の内容についてライターと編集者が意見を交える時間もあるので、記事の完成度を高めることに繋がるでしょう。

特にライターと編集者は“バディ”のようなもの。お互い気持ちよく業務に向き合えるような配慮があると、仕事もよりスムーズになります。信頼し合える良い関係を構築できると、緊急時の連絡や相談ごとなどの意思疎通も交わしやすくなります。

5.  クライアントからの信頼を得られる

「待つ」という行為は、人間にとって忍耐を強いられる辛いもの。そのため、納品を待つ側のクライアントは、提出期限より早く納めてくれるライターのことを心強く思います。「筆が速い」「頼りになる」といった印象を持たれると、後々に好条件の案件を回してもらえたり、紹介される仕事が増えたりするでしょう。

実際の筆が遅いか速いかは、外からはうかがい知ることはできません。クライアントや編集者に「速い」という印象さえ持ってもらえればいいのです。反対にいくら筆が速くても、提出が納期のぎりぎり、もしくは少し過ぎてしまう癖があるようでは「信頼できない」と思われ、フリーランサーとしては大損です。

早めに記事を納め、「筆が速いライター」という印象を与えて、地道に信用を勝ち取っていきましょう。

何ごとも早めの対応が基本

定期的な仕事で、納期ペースがある程度は定まっている場合、安心感や慣れから気の緩みが生じ、記事の提出がつい納期ぎりぎりになってはいませんか? 管理者や上司の目がない環境で仕事をするフリーライターは、スケジュールもついマイペースになりがちです。日ごろから早めの納品を心掛けることは、スケジュール管理や自己管理を促す意味でも役立ってくれるでしょう。

執筆以外の場面でも、早め対応を心掛けるに越したことはありません。なかなか気づきにくいことですが「メールや電話に即答してくれる」「すぐに連絡が取れる人である」という評価も、実はライターの印象に大きく影響します。

記事納品ならできれば「締め切り1日前」までに、メールや連絡応対なら「気づいたら即レス」が基本、と心得ておきましょう。

photo by uka0310

 

著者プロフィール

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内野チエ
ライター。 WEBコンテンツ制作会社を経てフリーに。20歳で第1子を出産後、母・妻・会社員・学生の4役をこなしながら大学を卒業、子どもが好きすぎて保育士と幼稚園教諭の資格を取得など、いろいろ同時進行するのが得意。教育、子育て、ライフスタイル、ビジネス、旅行など、ジャンルを問わず執筆中。

 

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