【海外特派員レポート】旅慣れたあなたにおススメ、ベルリンのおしゃれなインドアマーケット!

Photo: Sanae Buettner

ベルリンの魅力的なマーケットをご紹介して来ましたが、今回が最終回です。最後にご紹介したいのは、クロイツベルグ地区にある、マルクトハレ・ノイン(Markthalle Neun)というインドアマーケットホール。そこで毎週木曜日夜に開かれている、“ストリートフード”を取り上げたいと思います。冬の寒い日に、オシャレな室内マーケットで友人達と時間を過ごすのも素敵です。

マルクトハレ・ノインとは

1891年に開業したこのマーケットは、歴史の荒波を超えて2011年10月に、今の新しいコンセプトのもと生まれ変わりました。もともとの所有者であったベルリン市が、このマーケットホールを売り出しました。その際、活用法についてコンセプト案のコンペがあり、現在の運営者3人組の案が勝ったそうです。彼らのコンセプトは、地元産の新鮮で美味しい有機野菜や食材、食品を扱う地産地消型のマーケットホール。

大手スーパーや大企業がこの場所を購入していれば、違った形でもっと利益の出る活用法を見いだしていたかもしれません。しかし、ここがベルリンのいい所で、利益だけのためではなく、クリエイティブな人たちが集まり、その才能を表現出来る「みんなのためのマーケット」空間を作り出しているわけです。

平日は、カフェとミシュラン星付きレストランで修行したシェフがいるカフェテリアが営業しています。 週末には、新鮮な地元産の野菜、食材やお花などのスタンドが並び、平均5千人〜7千人、多くて1万人の来場者がある、今ベルリンで注目のマーケットの一つです。

屋台風ストリートフード

木曜に開かれているストリートフードは、屋台街がイメージコンセプトで、多国籍料理のスタンドが45〜50ほど並びます。ベトナム風サンドイッチ、薫製魚料理、青いパパイヤサラダ、ビーガンハンバーガー、シェパードパイ、メキシカンタコス、日本のたこ焼きまで、異国情緒感じるワクワクする夜のイベントなのです。

多くのスタンドの中から、2スタンド、おすすめをご紹介します。まずは、いつも行列が耐えない『Big Stuff Smoked BBQ』。特殊な手法で長時間じっくりスモークされたとろけるお肉が頂けます。お店のオーナー2人が、ニューヨークに住んでいた頃、バーベキュー文化を体験し、いつかスタンドを出したいと思うようになったそうです。元々はジャーナリストと仕立て屋だったそうで、大きなキャリアチェンジをし、多くの人の舌を満足させ笑顔にしています。

『Mr. Susan』では、世界中を旅したドイツ、アメリカ、韓国のルーツを持つカップルが、韓国風ラーメンスタンドを開いています。自家製麺の上に、トッピングの自家製キムチ、プルコギとゆで卵が乗り、だしの効いたコクのある辛いスープが体だけでなく心までも温めてくれます。もちろん、ベジタリアン用のラーメンもありますよ。

ベルリンという街

人種も育った背景も、人の数ほど違う人びとが住んでいる街、ベルリン。ドイツという経済大国の首都なのに、旧東時代の社会主義思想がまだ漂っていて、利益を追求するよりもクリエイティブに自分を表現することを大事にしているようにみえます。そして、その縮図がマルクトハレ・ノインというマーケットホールのように。ここがオープンして2、3年経つ今も、運営面では色々なハードルがあるようです。それでも、地元の食材にこだわり、クリエイティブで楽しそうなイベントを企画している様子は、スタンドの販売者もお客さんをも楽しく、笑顔にさせてくれます。ベルリンへいらっしゃる際は、ここの住人になったつもりで、様々なマーケットを楽しんでいってくださいね。

Markthalle Neun Eisenbahnstraße 42/43 10997 Berlin

参考: マルクトハレノインについてはこのサイト マルクトハレノインの運営者インタビューサイト

 

海外特派員:ビュトナー早苗 ベルリン在住フリーライター / フォトグラファー 。散歩先、旅先での人との出会いを愛し、日常の情景を写真に残すことを情熱とする。ベルリンを拠点に、活動幅広く発信中。ブログ: http://coucouberlin.blog.fc2.com

 

 

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