Penyaインタビュー・第1回「いい記事を書き続けると、だんだんと人が集まってくる」

イノーバ・ブログを読んだことのある人なら、「戸田詠子」という名前に記憶があるのでは? そう、「誰でも簡単にできる! 地味なテーマからバズるコンテンツを生み出す方法」とか、「クリエイティビティを身につける3つの実践的な方法」などを書いている、あの人。

最先端のテーマを小気味のいい文章でバシバシと綴っていく。ほとばしる才気と茶目っ気。戸田さん、会ってみたい。でもニューヨーク……。だったらメール&スカイプでインタビューしちゃおう。というわけで、Penyaインタビュー第1回は、ニューヨークの戸田詠子さんです。

[聞き手:イノーバ 福田恭子]

 

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ネットでたまたまイノーバを見つけた

――戸田さん、このたびはインタビューのご快諾、ありがとうございます。

戸田 こちらこそ、お声掛けいただきありがとうございます! ちょうど先日初めてPenyaサイトを拝見して、「面白そう!」と思っていたところでした。

――では、さっそく本題に入りますね。まず、イノーバとどんなふうに出合ったのでしょうか?

戸田 2012年の4月に渡米してすぐに、ニューヨークの語学学校に入りました。その後、先々の進学などを考えてWEBで情報を探しているときに、たまたまイノーバを見つけました。

――応募してみようと思った理由はなんでしょう。

戸田 そうですね……文章を書くことが好きだったから、ですね。

――それまでのご執筆経験は?

戸田 会社勤めをしていた頃、日常業務の中で、メールのやりとりで文章を書いたり、ということはありましたが、まとまった文章を書く機会はほとんどなかったですね。英語でのライティングも含めれば、今行っている語学学校で、ライティングの課題が集中的に出たことはありましたが……。正式にライターとして執筆させていただくのはイノーバが初めてですね。

――そして現在、多い月は1カ月に30本も書かれている!

戸田 最初の頃は、週に1本書くので手いっぱいでした。これまで、いちばん書いた日で、1日に4~5本かな。このときは朝から晩まででした。

――1000字の記事を1本書かれるのに、今、時間はどのくらいかかりますか。参考記事を読んだりする時間も含めて。

戸田 そうですね、記事によってだいぶ違いますね。速く書けたなと思うときでも、1本1時間はかかっていると思います。2~3時間かかることもあります。調べ出したら、どんどん芋づる式に情報が出てきて、深みにはまって、ということもありますし、構成に悩んだりもします。

今日は筆が乗らないな、と思う日もある

――毎日決まった時間に執筆されるのですか。

戸田 今のところは、平日の夜に時間がある時や週末などを、執筆やリサーチの時間にあてています。平日の昼間は、学校に行ったり、家事をしたり、お茶したり……という感じです。

――素敵なライフスタイルですね! リサーチは、どんなふうにされているんですか?

戸田 ニュースリーダーやGoogle検索、Q&Aサイトなどを利用しています。その他、テレビのニュースや雑誌、地元紙なども参考にしています。 『バーンズ&ノーブル』などの地元の本屋さんや、『紀伊国屋書店』などに行ったときにも、面白いものがあったら、見てみるようにしています。外出中は、ちょっとした空き時間や電車に乗っている時などに、スマートフォンでリサーチしたり、文章を書いたりしています。

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――NYの『バーンズ&ノーブル!』 カッコよすぎ。

戸田 あ、『バーンズ&ノーブル』とか別に全然カッコよくないですよ(笑) 学校がミッドタウンにあるので、たまたま近いからよく行くだけで……。でも、雰囲気とか、とても好きな本屋さんです。『紀伊国書店』も学校から歩いて行ける範囲にあるので、ほんとに便利で嬉しいです。

――テーマを探す時は、どんなふうに? 何かイメージをもって探していますか。

戸田 いろいろなパターンがあります。何となく思いつく、ということがあります。「次はこれだ!」みたいな。あとは、キーワードの組み合わせでGoogle検索したり。 他の方法としては、いろいろなサイトの記事などに目を通しながら、面白そうなものがあったら、それと同じテーマで他の記事も探して、内容を膨らませていくとか、そんな感じです。

――書き終わったときの気持ちは。達成感? アドレナリンがでている感じ? もっと淡々と「仕事が終わった」という感じでしょうか。 戸田 もやもやしている時が多いですね。「???」みたいな。何か足りなくない?とか、何かごちゃごちゃしてない?とか。すっきりしないことが多いです(笑) 達成感が味わえるようになるといいんですけどねえ。

――今日は筆が乗らないな、というときもありますか?

戸田 あります。あります。突然パタっと筆が止まり(タイピングが止まり)、「何も言葉が出てこない」時があって、茫然自失というか。そういう時は無理に進めず、他の記事を書き始めたり、他の事をしたりしています。

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3度目のニューヨーク

――戸田さんは子ども時代を、リオデジャネイロやニューヨークで過ごされた。大学は日本ですね。法学部を選んだわけは?

戸田 海外生活を体験してきて、国際関係などに興味を持つようになったので、法学部の政治学科に進みました。

――そう聞くと堅い人に見えますが、プロフィールに書かれている就職の理由がすごくユニーク。

戸田 学生時代、料理に使う目的でハーブを買ってきたのですが、たまたま根っこつきだったんですね。それで、土に植えておいたらぐんぐん育って面白かったので(笑)。それで、農業関係の企業に就職しました。

――でも、そんなに好きな農業関係のお仕事も、数年でお辞めになった。

戸田 はい。植物の種子などの輸出業務を担当したのですが、だんだんと、外国語でのコミュニケーション能力をもっと身につけたいと思うようになって。それで、退職して渡米。服飾関係の仕事でインターンをしながら約1年間NYで過ごして、帰国しました。その後は、庭関係の専門学校に行き、卒業後は庭とエクステリアの設計をする会社へ。楽しいお仕事ですが、体力的にきついこともあって、退職して、再びNY行きを決意しました。

――そうすると、現在のニューヨーク生活は、子どもの頃を1回目とすると、3回目。

戸田 こっちの気候のほうが合うんです。このあと進学などを考えています。

――つねに新しいことを学んでいこうとされている。好奇心がすごく旺盛なんですね。それが書くことに生きていると感じます。 ちょっと話題を変えますね。書く時は、何か飲んだりしてますか? たとえばコーヒーなど。

戸田 はい。主にコーヒーを飲んでいます。というか、飲みすぎています(笑)。1日5回くらい飲むこともあるので、少し飲む量を減らさなきゃと思っています。あとは……緑茶もたまに飲みます。緑茶を飲んでいるときは、日本から送ってもらった「黒糖ドーナツ棒」などをお茶の友にしています。コーヒーを飲むときはクラッカーにクリームチーズをつけて、食べています。

――「黒糖ドーナツ棒」! いいですね。私もお茶が飲みたくなりました。でも、コーヒー5杯は、さすがに身体に悪いと思います(笑)。

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イノーバは「びっくり箱」

――イノーバについて、率直に、どう思われますか?

戸田 そうですね、「活気」を感じますね。「勢い」というか……。あと、フレキシブルな感じがして、そういうところがちょっとアメリカっぽいかも。

――フレキシブル、いい表現ですね(笑)。さすが、ライターさんです。

戸田 何より感じるのはやはり「活気」ですね!次に何が出てくるんだろう、というびっくり箱みたいなところがあって、楽しいです。Penyaも初めて見たとき、「おっ?何? また新しいものが登場!?」と、思いました(笑)

――「びっくり箱」、これもまたいい譬えですね~。私たちスタッフも、代表の宗像が日々思いつくアイデアにびっくりすることが多いです(笑)。「アメリカっぽい」というのを、もう少しかみくだいて言うと、どんな感じですか。

戸田 最近は違うのかもしれませんが、以前は日本の会社と言えば、わりと管理志向というか、上意下達のイメージがありました。でもイノーバさんは、何かいいアイデアがあると、ぱっとそれに変えたり、と、とてもフレキシブル。それってアメリカのベンチャーのカルチャーに近いのではないかと思います。若い人が出したアイデアでもどんどん取り入れていくようなところが。

――ありがとうございます。そういうカルチャーは、これからも大事にしていきたいと思います。

「コンテンツマーケティング」というコンセプトが好き

――戸田さんはイノーバ・ブログで、コンテンツマーケティングに関わるテーマを、積極的に書いてくださっています。マーケティングについて、もともと関心があったのですか?

戸田 マーケティングに初めて触れたのは、大学生の頃の広告宣伝関係の授業です。「顧客が何を求めているかを追究する」という考え方が面白くて、興味をもちました。その後、企業に勤める中で、「顧客とのやりとり」などを通じて、マーケティングはどうあるべきか、みたいなことを考えるようになりました。商品の内容だけでなく、どういうサービスが求められているのか、などなど。

――なるほど。NYはアメリカの中でもちょっと特殊かもしれませんが、アメリカに住んでいて、マーケティングについて、日本との温度差を感じることがありますか?

戸田 あります。アメリカは多くの文化や価値観が混在する国なので、いろいろなニーズがあります。そのような中、人々は、「じゃあ、一体どのブランドが私の希望に答えてくれるの?」ということを常に考えていると思います。そういった人々に対し、「我こそはあなたの希望をかなえられるブランドだ」とうまく名乗りを上げられた企業が勝ち残っていくのでしょう。

――コンテンツマーケティングについてはどう思われますか?

戸田 「コンテンツマーケティング」というコンセプト自体が好きですね。いい記事を書き続けていると、だんだんと人が集まってくる、というのが。

――私たちもまさにそれを目指しているんです! 最後に、戸田さんの将来の夢についてお聞きしてもいいですか?

戸田そうですね……いつか、ちょっと長めの物語を書いてみたいかも……。

――戸田さんがいつか書かれる「長い物語」、私も読んでみたいです。ありがとうございました。(了)

 

戸田詠子(Eiko Toda)プロフィール イノーバ・ブログ・ライター。慶応大法学部卒。小・中学生の頃、リオデジャネイロやニューヨークに滞在。学生時代、料理に使う目的で購入したハーブを土に植えてみたらぐんぐん育って面白かったので、農業関連企業に就職。海外輸出業務に携わり、マーケティングに興味を持つようになる。その後、海外での販売職 インターンや国内の造園設計関連職を経て、現ニューヨーク在住。

 

写真:沖田史子

 

 

 

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