アイデアが浮かばないライターの救世主!「座る」をサポートする便利な道具たち

物書きをしていると、どうしてもデスクに向かっている時間が長くなりますが、その時間すべて集中できているという人は稀ではないでしょうか。アイデアが浮かばなくて悩んだり、調べものをしているつもりが気づけばネットサーフィンをしていたり。自分の発想力のなさにうんざりしてしまうこともあるかもしれません。でもそれ、もしかしたら問題は別のところにあるかもしれません。

「座る環境」をもっと重視しよう

ライターにはどちらかというとインドアな人が多いイメージがあります。そういう筆者も学生時代から読書や映画鑑賞に明け暮れてばかりで運動はニガテです。なかには、バリバリの体育会系だったという人もいるかもしれませんが、体力が必要な仕事という印象を持つ人は少ないのではないでしょうか。

少し前になりますが、ある著名作家が「物書きに必要なものは?」というインタビューに「座り続けられる体力」と答えていました。前述したような先入観から意外な回答に感じましたが、改めて考えてみると物書きというのは本当に座っている時間が長いのです。そして「座り続ける」のは決して楽なことではありません。猫背のせいで肩や腰が痛くなったり、姿勢が安定しないために集中できず休憩ばかりとってしまったり……。

そして、なかなかアイデアが浮かばないのも、発想力のせいだけではなく「座る環境」が影響しているかもしれません。座っている時間が極めて長い物書きにとって「座る環境」は、良い仕事ができるかどうかを左右する大きな要因と言っても過言ではありません。「灯台下暗し」、あなたの身近な「座る環境」にもっと目を向けてみませんか。

座りすぎは喫煙よりも健康に悪い!?

近年、オーストラリアから座りすぎが死亡リスクを高めるという研究結果が発表され、「Sitting is the New Smoking」という新しい言葉が生まれるなど、「座りすぎ」についての関心が高まっています。この研究結果によると、座りすぎは肥満や血行不良などを引き起こし、一日に座っている時間が4時間未満の人に比べて8時間以上の人は1.15倍、11時間以上の人は1.4倍の死亡リスクがあるそうです。

さらに、日本人は世界で最も座っている時間が長いという、他人事では済まされない結果も出ています。世界では常識になりつつある「座りすぎのリスク」、日本ではまだあまり認識されていないようですが、2015年にNHK「クローズアップ現代」で特集され、少しずつ注目され始めています。

前述の研究結果を記事にまとめている家具メーカーのオカムラからは、従来の座りっぱなしのワークスタイルに「立つ」という姿勢を加えた「+Standing」の発想で、高さを調節できるデスクが販売されています。利用者の気分や疲労度に合せて立ったり座ったりできる画期的な商品で、本格導入を始めた企業もあります。健康リスク対策にはもちろんですが、仕事の集中力や効率もアップさせてくれるかもしれません。興味のある人は試してみてはいかがでしょうか。

今すぐにでも取り入れたいサポートグッズ

座りすぎが良くないからといって座らないというわけにはいきませんが、「座る環境」を見直すことはできます。子どもの頃は「姿勢を正しなさい」とよく言われたものですが、分かってはいても、長時間座り続けているといつの間にか猫背になってしまいます。姿勢が悪くなると、知らず知らずのうちに体に負担がかかり、肩や腰が痛くなってきます。腹筋を鍛えればいいのかもしれませんが、一朝一夕でどうにかなるものでもありません。でも、ありがたいことに、今は「座る」をサポートするグッズがたくさんあります。

てこの原理を利用した「ゆりかごシステム」で、背中や腰にかかる負荷を軽減する構造になっています。身体の動きに合せて動くので一体感があり、無理なくバランスのよい姿勢を保つ効果があります。コンパクトなので飛行機などに持ち込む人も多いそうです。

カイロプラクティックの技術をヒントに設計され、座るだけで正しい姿勢を保つことができます。腰部分は人体をかたどった曲線ですっぽり覆われるのでフィット感があり、背骨の自然なS字ラインを支える効果があります。

身体にとって最適な状態を見つけ出す三次元立体構造システム「エスリーム」技術を採用。さまざまな習慣や癖で歪んでしまった身体を、自分本来の快適な姿勢に導きます。使い続けることで正しい姿勢の習慣を取り戻すことを目指すグッズです。

以上、サポートグッズのごく一部を紹介しましたが、特長や特性はそれぞれです。店頭に置いてあるサンプルなどで実際に試して自分に合うものを選ぶといいでしょう。

こうしたグッズを利用することで体への負担が軽減され、集中力や仕事効率のアップが期待できますが、座り続けることが身体に良くないことには変わりはありません。アイデアが出ないときは、デスクにへばりついて悩むのではなく立ってストレッチをしたり、天気が良ければ散歩に行ったりして気分転換をすることをオススメします。

アイデアは必ずしもデスクの前でひらめくとは限りません。本屋や図書館へ出向いて実際に本や雑誌を手に取ってみると、新たな発見やアイデアが生まれるかもしれません。凝り固まった体と頭を解放して、柔軟な発想を促しましょう。

 

著者プロフィール

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高津直子
映画配給会社、出版社勤務を経て、2012年よりフリーランスのライター・エディターに。
雑誌・WEBのインタビュー記事をはじめ、時事ネタコラムやエンタメ系コンテンツ記事などを執筆。
編集業務として電子短編小説、漫画冊子などがある。趣味は映画観賞と読書。

 

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