【海外特派員レポート】インド中がカラフルになるホーリー!

いよいよ3月になると待ちに待ったホーリー祭がやって来ます。ヒンドゥー教のお祭りで、本来は「春の収穫を祝う日」だったのです。それが、カシミール地方では「悪魔払いの日」の意味で祝われています。もともとクリシュナという神様が悪魔であるマドウを退治したからという矢張りヒンドゥー教のお話に由来しています。

要注意!油断すると色水のバケツが……

どうやって悪魔払いをするのかというと、人家に悪魔が侵入しないように、汚い泥やモノを投げつけて追っ払ったのです。いつのまにか、農作を祈ったはずの祭りが後者に変わってきて、年に1度赤や黄色のグラールという色粉を人々にかけあいます。

普段はカースト制度に縛られているインドですが、そのホーリー祭は「無礼講」で、だれかれかまわずに色水や色粉をぶっかけあいます。普段お茶くみが、上司に色水をかけても怒られない特別な日。メイドがマダムにバケツごと色水をかけたっていいわけです。いつもなら禁酒をしているヒンドゥー教徒もその日はハメをはずしていいので、酔っぱらって道で寝ている人もしばしば見かけます。(日本大使館からは外出を控えよと毎年MLが送られてきます!)

挨拶はまず、両手で色粉をつけてから、見知らぬ相手の頬に両手でつけた色粉を塗ってから「ハッピーホーリー!」 と言いながら、友情の証としてハグします。水鉄砲の中に色水を入れて掛け合ったり、小さな風船に色水を入れてぶつけ合ったりと大狂乱。

私も3年のインド滞在中で3回経験しましたが、遠慮などしていられません。熱い血が騒ぎ 「よっしゃー!100倍返しだー」 とばかり、水鉄砲を片手にガンガンかけまくっております。とはいうものの、個人宅のホーリー祭パーティだったので気が楽で、まるで公園のように大きなプール付きの庭で大はしゃぎ。アルコールは切れることなく振る舞われるし、おいしいスナックも用意されています。こんなに童心に帰ってハメをはずしたのは何年ぶりか? と思うくらいに楽しかったホーリー祭でした。

ふと一緒に招待された夫は? と探すと、見事にプールの中に投げ込まれていて、全身ピンク色になっていました。

3月、この時期にインドを旅行する予定がある人たちは、急に屋根の上から色水が降ってきてもいいような服装をおすすめします。個人のパーティでは、アーユルヴェーダの色粉でしたが、なかには洗っても絶対に落ちないという種類もあるからその日はなるべく捨ててもいい格好で歩きましょう!

ちなみに今年のホーリー祭は3月16日です。

 

海外特派員:パッハー眞理 ウィーン生まれ東京育ち。 朝日新聞デジタル版をはじめ、婦人公論、TARZAN、JALの機内誌などに海外情報を寄稿。著作にアウガルテン宮殿への道、ニッポンの評判、インディ泥んこウィーン生活。 2011年春よりデリーへ。欧州とは180度違う環境下に挫折しそうになりながらも逞しく日々の生活に没頭している。

 

 

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