【海外特派員レポート】カンガルーと共に過ごすオーストラリア田舎生活

「オーストラリア」と聞くと、大抵の人はコアラとカンガルーを連想します。残念ながら、数も少なくシャイな性格なコアラを、日常生活の中で目にすることはほとんどありませんが、カンガルーは決してそんな外国人観光客たちの期待を裏切りません。ここでは、現地の人しか知らないカンガルーたちの真の姿を、少しご紹介しましょう。

道に飛び出してくるカンガルーたち

オーストラリアの田舎で朝夕に車を運転するときに、ドライバーが特別に注意を払わなければいけないのは、そう、カンガルーたちです。特徴的なピンと立った耳が目に入ったら、例えそこまで距離があろうとも、ブレーキを踏む準備をしなければなりません。なぜなら、彼らは猛スピードで走ってくる車を目にすると、割と高い確率で道を渡る決心をするからです。安全な茂みに戻ればいいものを、彼らはボヨンボヨンと跳ねて道へ出てきます。しかも、カンガルーたちは群れで行動するので、一匹出てくると少し遅れてもう一匹出てくることが多く、決して最後まで気が抜けません。

家の庭が毎日サファリパーク

カンガルーが群れで行動するということは割りと広く知られていますが、彼らが毎朝揃って人の家の庭へやってきて日向ぼっこをすることを知る人は、あまりいないのではないでしょうか。それは人の家に限らず、学校の校庭や空き地、公園など、気に入った場所があると彼らは毎日そこへ通ってくるのです。特に天敵らしい天敵を持たないカンガルーは(唯一の敵は車だといいます)、人を恐れることもなく、芝生の上で寝そべったり草を食んだりしながら、のんびりと一日を過ごすのです。その姿は、まるでお風呂上りのおじさんのよう。大きなおじさんたちが自分の庭の芝生を埋め尽くす光景には、目を見張るものがあります。

オーストラリアの田舎では、人々の生活にカンガルーが溶け込んでいます。体も態度も大きなカンガルーですから、彼らと共存するにはコツが必要です。でも、カンガルーのいる生活、慣れてみるとなかなか悪くないものですよ。

 

海外特派員:森 遥香

オーストラリア、ニューサウスウェールズ州の田舎町にオーストラリア人の夫と生後六か月の息子と犬のジョジョと一緒に暮らしています。最近は、家を買うべく不動産のウェブサイトをチェックする毎日です。

 

 

 

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